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初めて「i7-8500Y」= 「AmberLake-Y」のベンチを測ってみた

VAIO A12 実機レビュー = VAIOの新型ノートPCは新Yプロセッサー搭載だっ

2018年11月29日 13時00分更新

「AmberLake-Y」初ベンチ
思ったよりグラフィックスが速いっす

 さて、初めてAmberLake-Yのベンチマークテストをしてみた.i7-8500Yはベースクロック1.5GHzで最高は4.2GHzとなかなか高めだ.コアは2つで、4スレッドである.

タブレット部の内部は基板が半分でバッテリーが半分の場所を占めています.SSDスロットが露出していて、交換しやすそうですね.

 CinebenchのCPU値は239でOpenGLは37だった.これはi7-8550Uを搭載したVAIO S11だと標準で546と48である.CPU値のほうはUプロセッサーの43%、OpenGLは77%の実力ということになる.4コア8スレッドと倍のコア数だが、クロックは1.8GHZ/4GHzなので、半分というのはわかりやすい値だ.

 グラフィックスのほうは8500YはUHD615で300MHz/1.05GHz、8550UはUDH620で300MHz/1.15GHzとクロックはあまり変わらないから、よりUプロセッサーに近い実力のようである.

 さらに3DMarkのおなじみFireStrikeではVAIO Aが865でVAIO S11が1097だったから79%の速度が出ている.予想外の健闘である.

こちらがメインボードで、メモリーは直付けになっていますね.

 今回搭載しているSSDはPCIe3.0×4のサムスンMZVLBで、クリスタルディスクマークのマルチシーケンシャルはリードが3479でライトが1601と、VAIO Sと同等の、モバイルノートとしては最高レベルだった.

 ベンチマークテストを回していると、液晶裏のVAIOマークのVの左下方面が熱くなるが、キーボード側は(あたりまえだが)まったく熱くならない.ちょっと古いがMHFを2時間回したが、速度が落ちることはなかった.エンジンが前回しつづけてもきちんと排熱されている.ファンレスなのにこのあたりの設計はさすがVAIOなのである.

MHFの履歴が示すとおり、熱による速度の低下はありませんでした.

 バッテリーの持ちは、キーボード(セカンドバッテリーなし)を接続して、液晶輝度最高、最も高速な設定にして2時間16分だった.搭載しているバッテリーは24Whで、この量にしては長いのはやはりYプロセッサーならではである.

 充電のほうは、同じ条件で使用しながらで、50%まで62分、70%まで95分、90%まで134分かかった.これはもう少し速いほうが助かる.

おなじみのVAIOの設定では、バッテリーのいたわり充電も指定できます.

Surfaceがライバルなのか
16対9がね~

 Surfaceに代表される2in1型タブレットは法人からの要望も強いそうで、今回VAIO Aが誕生したという.液晶をひっくり返したり、スタンドに立ててプレゼンするというスタイルだ.

 CPU自身の速度はやはりUプロセッサーの半分だが、グラフィックスでは70~80%の力があるので、パワポや動画の再生でもたつくことはないだろう.

 あとは、Surfaceが3対2比率なのに対してこちらは16対9という違いである.横のまま普通に使うぶんにはいいが、純タブレットとして縦にして扱うときには、16対9は長細すぎる.

 おじさんとしてはどうせなら3対2にしてほしかったし、もう一回り小さいとか、キーボードつけて800グラムとか、わかりやすいVAIOらしいさが欲しかったですね.でもマジでキーボードをガンガン打ちたい人はVAIO Aを選ぶのが正しいと思います.

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