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VAIO A12/VAIO Pro PA発表会レポート

VAIO好調、二桁の増収増益、新機軸PC「VAIO A12」の開発でビジネスを拡大

2018年11月14日 09時38分更新

提携を通じ、静脈認証の採用やブロックチェーン、IoTなどにも注力

 今後の戦略について吉田氏は、現在は「PCブランド」のVAIOだが、「次世代ITブランド」のVAIOとしての位置づけを明確にしたい考え。PC事業は働き方改革などが追い風となってモバイルPCへの需要がさらに拡大するとみており、さらに伸長が期待できる。これに対してラインアップの拡充に加え、周辺機器やセキュリティといったソフト面でもビジネスを強化することで、事業全体の拡大を図る。

「次世代ITブランド」へと転換を狙う

既存事業をさらに拡大して、ハードウェアだけでなくソフト・サービス面でも事業を広げる

製品から営業の強化に加え、協業も強化していくことで、さらなる成長を目指す

 具体的には、ベンキュー(BenQ)との提携により、4K解像度の大型インタラクティブ・フラット・パネル(IFP=電子黒板)を「VAIO Liberta」ブランドで展開するほか、静脈認証のモフィリアと協業して「指静脈認証」デバイスを投入する。すでに提供しているVAIO Secure SIMを含めたセキュリティソリューションも強化していく計画だ。

BenQとの提携による電子黒板の展開

指静脈認証デバイス向けにモフィリアと協業

 EMS事業では、1社でまかなうのではなく、テクニカルパートナーを増やすことで新たな事業展開を図る。ロボット開発を連携して行うことで、より幅広い受託、開発に繋げられるとみている。

セキュアソリューションでも各種企業と連携している

EMS事業ではVAIOがカバーしないエリアをテクニカルパートナーとの協業で実現する

 新規事業としては、IoT事業などを想定するが、新たにJasmyと提携してブロックチェーン技術を応用した次世代IoT事業の展開を図る。まずは共同での事業検討の段階で、詳細は今後明らかにするという。

ドローンのような事業も

Jasmyとの提携では次世代IoT事業を目指す

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