最新パーツ性能チェック
第239回
「Ryzen Master」の新機能「Dynamic Localモード」をねちっこく考察
2920Xと2970WXの価格はお得か?Ryzen Threadripper全モデル検証
2018年10月30日、AMDは第2世代Ryzen Threadripperの新モデル「Ryzen Threadripper 2970WX」及び「同2920X」を発売した。この2製品は今年8月に登場した「2990WX」、「2950X」の下位モデルにあたる。
2970WXは24コア/48スレッドで実売価格17万2000円前後、2920Xは12コア/24スレッドで実売価格8万6000円前後となる。Threadripperの登場によりHEDT向けCPUは急激なメニーコア化路線に移行したわけだが、今回はその廉価版を出してRyzen 7との隙間を埋めにきたという流れだ。
インテルは間もなくHEDT向けに“Skylake-X Refresh”こと最新のCore Xシリーズをリリースすると噂されているが、最上位のCore i9-9980XEでも18コア/36スレッドとThreadripperの物理コア優位は揺るがない(インテルの切り札であるXeon W-3175Xは12月登場予定だが、それでも28コア/56スレッドだ)。Skylake-X Refreshは怒涛の7SKUで“選びやすさ”を押し出す戦略のようだが、Threadripperは4SKUでコストパフォーマンスを武器にしている。
今回は2970WX及び2950Xをテストする機会に恵まれた。果たして先行する2990WXや2950Xとどの程度性能差があるのか? そして、メインストリームの最上位「Ryzen 7 2700X」とのパフォーマンスの差などを検証していきたい。
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