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渋谷×札幌の関係者がお互いの良さを活かして活性化していく道を探る

ナイトタイムエコノミーは難題 渋谷と札幌が抱える同じ悩みとは

2018年11月05日 09時00分更新

まちに、街を、インストールって、つまりどういうこと?

北田氏(以下、敬称略):「まちに、街を、インストール」というお題を掲げ、普段はなかなかお目にかかれない方々に集まっていただきました。観光も含め、色々な側面をインストールできないか議論したいと思っています。実は私は、昨年11月に開催されたDive Diversity Summit Shibuyaに参加して、「渋谷がナイトタイムエコノミーで苦戦している」と聞いてびっくりしたんです。夜もにぎやかな街というイメージの渋谷が、地方都市である札幌と同じ悩みを抱えていると知って驚愕しました。

 さらに先月、渋谷の新しいイベント、ソーシャルイノベーションウィーク渋谷では登壇の機会もいただき、ナイトメイヤー(編注:夜の街作りのリーダーとなる「夜の市長」)を作ってみてはどうかなんて話も聞きました。考えたのは、住んでみないとわからないことを、ほかの街の人と話してみて、それをインストールして街を活性化していきたいということです。ということで、まずはインストールの概念から考えてみたいと思います。

ファシリテーターをつとめたNo Maps事務局の北田静美氏

石水氏(以下、敬称略):インストールの概念って、難しいですね。たとえば当社には白い恋人という商品があります。圧倒的なブランドで白い恋人=北海道という感覚が定着していて、これは白い恋人が北海道にインストールされているということではないかと思います。

 数年前に、ホワイトデーに白い恋人を買おうというイベントを開催したことがあります。3月の北海道といえばホワイトだし、恋人という名前の商品ですからぴったりだと思ったのですが、3月14日に白い恋人をもらった女性はホワイトデーのプレゼントだとは思ってくれないんですよね。ただの北海道土産だと思われてしまう。それくらい、北海道と密接に結びついたブランドに育っています。

長田氏(以下、敬称略):北海道といえば白い恋人。同じように渋谷といえば……というお土産がないんですよね。原宿にはクレープがあるし、原宿も渋谷区なんですが、文化圏として渋谷と原宿で分かれてしまっています。企業同士のコラボレーションと同じように、街同士のコラボレーションがもっとあってもいいと思うのですが。

一般社団法人 渋谷未来デザイン 事務局次長 長田新子氏

北田:行政同士の包括連携というニュースは割と耳にしますが、包括連携で何がどうなったのか具体的な成果が見えないことが多い気がしますね。

和田氏(以下、敬称略):包括連携と言う場合、あれもこれもと盛り込まれて具体的な核が見えにくくなるので、そういう印象を与えるのかもしれませんね。最初は「これとこれをやりましょう」というイメージを描くのですが、うまく続かないことが多いという実情もあります。そこからスタートして、街と街を掛け合わせるくらいまで深く突き詰めていけば、何か生まれるものもあるはずです。

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