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国内発売からそろそろ1年、完成度も高く

Amazonの新Echoは「音の良さ」に注力、2.1ch再生やFireTV連携も

2018年10月11日 17時11分更新

新しいEcho Plus

 昨年の秋ごろから国内での販売も始まり、注目を集めているスマートスピーカー。具体的な出荷数などは明らかになっていないが、日本語の認識精度/読み上げ精度の向上やスキルの充実なども進み、浸透しつつあるようだ。

新世代のEchoは音質が格段に進化

 一方で、課題と言えるのが音質だった。しかしハードウェアの世代が変わることによってこの点でも改善がみられる。

 Alexa対応のスマートスピーカーであるEchoシリーズの新ラインアップは9月に米国で発表になり、国内でも「Echo Dot」「Echo Plus」「Echo Show」「Echo Sub」の予約受付が始まっている。特にEcho DotとEcho Plusが重視しているのは、部屋の離れた場所からでも聞こえる音量の大きさと、迫力ある重低音の再生だ。

 10月11日に実施された記者向けの説明会でその一端を体験した。

Alexa Devices担当の副社長ミリアム・ダニエル氏は、音楽のニーズが高く、そこに応える必要があるとコメント。

 製品の特徴のひとつが、Echoのマルチルーム再生の技術を応用した2.1ch再生だ。最新世代の「Echo Plus」2台(もしくは既発売のEcho)とEcho Subを組み合わせることで実現し、Wi-Fi接続で3台のスピーカーが連携する。

ローキャビネットに気軽に置ける。

2.1ch再生のイメージ

 まず驚かされるのは迫力ある重低音。デモされていたステージでは、床が少し浮いていることもあり、ビリビリとした振動を感じる。新開発したEcho Plusのスピーカーも中域、高域がクリアーで、距離を取って2台を並べれば十分に広いステレオ感が得られた。

 電源ケーブルは必要になるが、機器間がワイヤレスでつながる点もポイント。スピーカー自体は小型であるため、室内のレイアウトに制約があるリビングなどでも、比較的自由度が高く設置ができる点は魅力だ。

Echo Sub

 最も小さい第3世代の「Echo Dot」もスピーカーユニットが1.6インチと大きくなり、音量が70%向上。音質面でも声が聞き取りやすい、クリアな印象となった。従来機種は安価なこともあり、質感も音質もプアな印象だったが、やや丸みを帯びた形状でファブリックのナチュラルな質感も◎。1年前の機種からの改善を感じた。アナログ出力に加えて、Bluetooth接続で外部の機器と接続できるので、本格的なオーディオシステムを持っている人でも拡張しやすいだろう。

少し大きくなったが、質感は上がった第3世代Echo Dot

Echo Dotのスピーカーもようやく改善された。

従来機種と聴き比べると、その差は歴然。

 10.1型ディスプレーが付いた第2世代の「Echo Show」も、小型の本体とは思えない豊かな低域の再生が可能な機種となっている。スマートスピーカーは、室内で動きながら、部屋の様々な場所で利用するのが普通だ。ドルビーの技術を採用しており、大きめの部屋でも十分な音量で音声が再生できるのは利点だし、動画コンテンツなどを見る際には、やはり臨場感を求めたくなる。こういった要望にも十分応えてくれる音質ではないだろうか。

第2世代のEcho Show

ピラミッド風の形状で、立った状態から自然な角度が画面をのぞきこめる。音を出すという意味でも容積の大きさは有利だ。

スピーカーはネオジウムマグネットを利用するなど、凝った作り。

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