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Ryzen GでFluid Motion!意外に知られていない裏テクで動画を超快適に楽しもう

2018年10月30日 11時00分更新

 AMD大復活のきっかけとなった「Ryzen」プロセッサーと同じ、第2世代ZenマイクロアーキテクチャのCPUコアに、ライトゲームが十分プレイできるパフォーマンスを備える「RADEON RX VEGA」ベースのGPUを内蔵した「Ryzen G」シリーズ。価格が4コア/8スレッドの「Ryzen 5 2400G」で1万7000円前後、4コア/4スレッドの「Ryzen 3 2200G」なら1万2000円前後とお買い得なのも◎。

 ウェブ動画視聴や音楽鑑賞といった日常作業から、オフィスアプリ、軽い写真編集、ライトゲーミングまで、サクサク動作で行なえるマシンを、10万円を余裕で切る予算で組むことが可能という、抜群のコストパフォーマンスが魅力となっている。

画像はRyzen 3 2200G。Ryzenシリーズと同じ、Socket AM4プラットフォームを採用するRyzen G。将来性もバッチリだ

Ryzen Gの主なスペック

製品名Ryzen 5 2400GRyzen 3 2200G
開発コードネームRaven Ridge
製造プロセス技術14nm FinFET
CPU コア数/スレッド数4/84/4
CPU 定格クロック3.6GHz3.5GHz
CPU 最大クロック3.9GHz3.7GHz
共有L3キャッシュ容量4MB
メモリーコントローラーDDR4-2933
メモリーアクセスチャンネル2ch
搭載GPURADEON VEGA 11RADEON VEGA 8
GPU最大クロック1250MHz1100MHz
DirectXサポート12.0(Feature Level 12_1)
GPUシェーダプロセッサー数704基512基
GPU演算ユニット数11基8基
GPUテクスチャーユニット数44基32基
GPU ROP数16基
TDP65W

 Ryzen Gは抜群のコスパも魅力だが、もうひとつの魅力が隠されている。それが、2014年に投入されたAMDの「Kaveri」世代のAPUや「Radeon RX 200シリーズ」で採用され、その効果がスゴイと話題になったAMD独自の映像補完技術「Fluid Motion Video」(以下:Fluid Motion)になる。

 Fluid Motionは秒間24フレームや30フレームの映像を60フレームに補完、再生してくる技術で、映画と同じく毎秒24コマでの再生を前提として作られるアニメでは、キャラなどが驚くほど、ぬるぬると動くようになる。同様な技術はほかにもあるが、Fluid MotionではCyberLink社の「PowerDVD」と組み合わせることで市販のアニメや映画のBlu-ray Disc再生時にFluid Motionによる映像補間を適用できるようになっている。

 その効果は特にアニメ作品において絶大で、Blu-rayの1080pによる美しさに加え、滑らかな動きによる映像を満喫できる。また、開発は終了しているが無料再生ソフトとして人気のある「Media Player Classic Home Cinema」(以下:MPC-HC)やMPC-HCをベースにした「Media Player Classic Black Edition」(MPC-BE)と組み合わせることで、手持ちの動画ファイルやYouTubeの動画を60フレームで再生することもできる。

 日常用途やオフィス、軽いPCゲームのプレイに加え、ぬるぬる動く動画を楽しめるRyzen Gは低コストPC自作を考えている人はもちろん、アニメ好きにも超オススメと言える。

Fluid Motion Videoの仕組み。リアルタイムに補間して滑らかな映像を再生する

 その効果の程は、以下Sapphire製品の国内正規代理店であるアスクがYouTubeに公開しているFluid Motionのデモ動画を見ると、非常にわかりやすい。

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