週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

Ryzen GでFluid Motion!意外に知られていない裏テクで動画を超快適に楽しもう

2018年10月30日 11時00分更新

 このように魅力的なFluid Motionだが、細かい条件は明らかにされていないが、最新のWindows 10だとAPU搭載機では「RADEONソフトウェア」の設定に表示されておらず、使用することができない。

 しかし、Bluesky氏が公開しているGPUを利用したフレームレート変換用DirectShowフィルタ「Bluesky Frame Rate Converter」を導入し、「BlueskyFRCUtil」を使ってFluid Motionの設定を有効化すると、利用できるようになる。

Ryzen Gはハードウェア的にはFluid Motionを活用できる仕様だが無効化されている。そのためデフォルト状態では、「RADEONソフトウェア」の設定項目には表示されない

 導入方法はとても簡単。「Bluesky Frame Rate Converter」をインストールして起動し、「Radeon 設定上のAFM設定を有効化」にチェックすれば、「RADEONソフトウェア」で「AMD Fluid Motion Video」が表示され、オンにすることができる。

「Bluesky Frame Rate Converter」をインストールし起動

右下端の「↑」をクリックし、「Radeon 設定上のAFM設定を有効化」にチェックを入れる

「RADEONソフトウェア」が再起動されると、「ビデオ」タブに「AMD Fluid Motion Video」の項目が表示される。「オン」に変更すれば準備は完了だ

 今回、Fluid Motionが実際にRyzen G搭載機で動作するか、そしてどう変わるのかを検証するため2014年4月から6月にかけて放映され話題となった榎宮祐氏の小説が原作のTVアニメ「ノーゲーム・ノーライフ」のBlu-rayを使わせてもらった。プレイヤーにはBlu-ray再生の定番であるCyberLink社の「PowerDVD 18 Ultra」を使用した。

今回お借りしたのは2016年2月に発売された「ノーゲーム・ノーライフ」NEET Blu-ray BOX。価格は2万10円(税別)。TVアニメ第1話~第12話までを収録(約280分)。原作・榎宮祐描き下ろしスペシャルアウターケースに加え、スペシャルコレクションポストカードが同梱。映像特典として、ミニOVA全6話、榎宮祐氏書き下ろしキャラクターコメンタリー(全6話)、ノンクレジットOP&ED、PV集が収録されている

再生アプリの定番となるCyberLink「PowerDVD」。最新バージョンは「PowerDVD18」になる。頻繁にセールを行っているので、タイミングを見て購入しよう

PowerDVD側は、Blu-ray Discの再生中に限り、「設定」の「動画、音声、字幕」に、「AMD Fluid Motion(ブルーレイ向け)」の項目が表示される。チェックボックスをクリックして有効にしよう

 映像が24fpsから60fpsに向上しているかは、ゲームのフレームレートを表示する定番ソフト「Flaps」で確認。Fluid Motionは特に動きの多いシーンで効果を発揮。たとえば、「初瀬いづな」との戦闘シーンでは、ビルからの落下シーンなど、随所の動きがかなり滑らかになっていた。一方で、ステフ(ステファニー・ドーラ)が自身を愛でるシーンなど、動きの激しくないシーンでもぬるぬる感がアップしていた。

フレームレートを表示する「Fraps」を使うと、「AMD Fluid Motion(ブルーレイ向け)」有効時は、24フレームから60フレーム(fps)に変わったことが確認できた

第11話の「初瀬いづな」との戦闘シーンは、スピード感があり迫力満点。ジブリールといづながビルの上で戦闘を行なった白熱のバトルは、非常に滑らかになり、フレームレートが向上しているため、細かい動きの様もFluid Motionを使っていない時よりも感じられるようになる

道路に反射したメロメロガンの銃弾に撃たれ自分自身を愛でるステフの動きも、超滑らかに

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう