マウスコンピューターのゲーミングPCといえば、「G-Tune」シリーズだが、7月24日よりMSI製のゲーミングPCの一部も取り扱うようになった。「G-Tune」シリーズは、幅広い価格レンジで最先端な技術を可能な限りシンプルにお届けするというコンセプトで、製品づくりを行なっている。
一方でMSI製のゲーミングPCは、ユーティリティーや機能のつくりこみに優れ、新しいゲーム体験を得られると、コンセプトがわかれているという。
マウスコンピューターが取り扱う製品は、「Aegis 3 8th(イージス・スリー・エイト)」と「Nightblade MI3 8th (ナイトブレイド・エムアイスリー・エイト)」の2製品が販売されるが、今回は「Aegis 3 8th」をお借りしたので、こちらをレビューしたい。
まず、「Aegis 3 8th」で目を引くのが、そのシャーシのデザイン。鉄仮面かモビルスーツの頭部のような斬新なデザインは、まさにコテコテのゲーミングマシンといえる。シャーシサイズは小型で約169×433×376mm。マウスコンピューターでいう「LITTLEGEAR」シリーズぐらいのサイズだ。
斜めに取り付けられているマザーボード本体の下に、電源ユニットが土台として分離されており、CPUとグラフィックスボードの熱源と電源の熱源を離すことで、効率的な冷却を実現する「Silent Storm Cooling 2」を採用している。一見独創的なデザインなのだが、冷却性とシステム内部の温度を低減させる工夫がしっかり仕込まれている。
コンパクトなシャーシながら、アップグレードのことはしっかり考えられていて、ネジ止めされた両サイドと上面のパネルを取り外すと、各パーツへのアクセスが簡単に行なえるようになっている。
また、LANパーティーへの持ち運びを考えて、上部背面側がハンドルになっており、片手で持てるように設計されている。しかしながら、重量は約9.96kgあるのでずっと持ちっぱなしというわけにはいかないだろうが、ハンドキャリーを使わずに片手で持ち運べる。
コンパクトながらCPUはインテルCore i7-8700(3.2GHz/最大4.6GHz)、グラフィックスボードがNVIDIA GeForce GTX 1080(8GB)、16GBメモリー(最大32GB)。ストレージはNVMe対応M.2規格のSSD 256GBに1TBのHDDを備える。標準構成ではメモリーがデュアルでない点のみ残念だが、BTOメニューにより2万800円で32GB(16GB×2)にアップグレードできる。高性能かつインターフェースも充実した、ゲーミングPCとして申し分ない仕様になっている。
「Aegis 3 8th」の主なスペック | |
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CPU | Core i7-8700(6コア/12スレッド、3.2~4.6GHz) |
グラフィックス | GeForce GTX 1080(GDDR5X 8GB) |
メモリー | 16GB(DDR4 PC4-19200) |
ストレージ | 256GB(NVMe対応 M.2 PCI Express Gen3×4接続)、1TB HDD(7200rpm SATA3接続) |
チップセット | インテルB360 |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
インターフェース | DisplayPort出力×3、HDMI出力、DVI-D出力、USB3.1 Type-C、USB3.1 Type-A×2、USB3.0×2、USB2.0×4(前面ポートのうちひとつは常時給電対応)、ギガビットLANほか |
無線機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac(最大433Mbps)、Bluetooth 5 |
マウス/キーボード | CLUTH GM10/VIGOR GK40 |
電源 | 450W(80PLUS BRONZE) |
サイズ/重量 | 約169.92(W)×433.18(D)×376.11(H)mm/約9.69kg |
OS | Windows 10 Home(64ビット) |
価格 | 24万5800円(税別) |
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