「茄子とネギの香味醤油ハンバーグ定食」
松屋
8月14日発売
650円
https://www.matsuyafoods.co.jp/2018/08/08/4467/
酸味がとにかく気にかかる“すっぱい”ハンバーグ
「すっぱいなあ、これ」
素朴な感想で恐縮だけれど、そう思ったのだから仕方がない。松屋が8月14日から発売した「茄子とネギの香味醤油ハンバーグ定食」のことだ。正直に話すと、これを食べて「すっぱい」以外の感想を抱く人がいるのだろうかとちょっと不安にさえ感じた。
鉄板でジューシーに焼き上げたハンバーグに、酢やレモン果汁が入った醤油ベースのソースをかけた、甘ずっぱいメニュー。とろっとしたナスとシャキシャキとしたネギの食感も楽しめるとしている。
暑い時期にアツアツのハンバーグはどうなのかと感じる人もいるかもしれない。そこで香味醤油のソースで、付け合わせ感覚でナスとネギを添え、サッパリと食べられるようにしました、というのは理解できる。さすが松屋、えらい! と言いたくなる……はずだった。
しかし、食べてみたところ、もう感想が「すっぱい」しか出てこないのである。とにかく、ソースがすっぱい。酢とレモン果汁が効いている、というレベルから逸脱しているのではないか。明らかに酸味が強い。おかずだから味が薄くてはお話にならないかもしれないが、それにしても……ナスとネギにも味を染み込ませないといけないのはわかるが、やはりそれにしても……。
ハンバーグの肉感(変な表現だけれど)はしっかりしているし、安っぽい感じはない。ナスとネギの組み合わせも正解だと思う。食感としてはナスの歯ごたえとネギのシャキシャキがアクセントになっている。ニンニクの香りが効いているのも悪くない。最近、松屋の期間限定メニューは妙にニンニク頼みな気もするにするが(「ケイジャンチキン定食」や「厚切りポークソテー定食」とか)、それはそれ、これはこれ。
問題は、とにかくソースなのだ。先述したように、ハンバーグ、ナス、ネギの組み合わせは悪くないし、甘ずっぱいソースでまとめるのもいいアイデアのはずだ。ただ、酸味が……。まあ、味が濃いので、ご飯が進む味付けだと肯定的に評価することはできるかもしれない。
なんだかダメ出しばかりになってしまった感もあるが、それでも、マズイ、とは感じない。思っていたより、いや、思った以上にすっぱいが、ギリギリのところで破綻していないともいえる。どう考えたものだろうか。酸味を強く押し出したと受け止めるべきか。
すっぱいものが好きな人なら、大いに食べてみてほしい。逆に言うと、すっぱいものが苦手な人には勧めにくい。というか、ハッキリ言って勧められない。断言するが、そういうメニューである。暑い日に向いている……といえなくもないのかもしれないが、とにかく酸味が強い点だけは注意して注文してほしい。それにしても、ちょっと極端なメニューである。
モーダル小嶋
1986年生まれ。担当分野は「なるべく広く」のオールドルーキー。ショートコラム「MCコジマのカルチャー編集後記」ASCII倶楽部で好評連載中!
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