この連載は日々変化し続ける秋葉原の街の、ちょっとおもしろくて、ほんの少しだけ役に立ちそうな情報を紹介するコーナーです。
イタリアンからホルモン系まで楽しめる「秋葉原nico」
“JR秋葉原駅の静かな方”こと昭和通り口から徒歩約5分の場所にある、知る人ぞ知る飲食店「秋葉原nico(ニコ)」。秋葉原駅から昭和通りを渡り、路地を1本入ったエリアにある半地下のお店です。メニューはパスタやピザなどのイタリアンを中心に、なんとラーメンやつけ麺、ホルモン系なども揃っています。しかも、どれを注文しても美味で、いつも常連客で賑わっています。
アニメファンの読者の方は薄々気づいているかもしれませんが、所在地と店名の「秋葉原 ニコ」というキーワードから、アニメ「ラブライブ!」の「矢澤にこ」ちゃんを連想させます。ただし、ラブライブ! とは特に関係がありません。今回は、数年前からアニメファンが行きたくなるお店として一部の界隈で有名になった「秋葉原nico」をご紹介します。
【秋葉原nico】
・場所:千代田神田和泉町1-2-6 フォンティーヌビル半地下(Googleマップリンク)
・営業時間:11時30分~14時30分(月~金)、18時~23時
・定休日:日曜日
アキバで美味い食事をリーズナブルに食べられる
nicoが多くのリピーターに愛される理由は、とにかく料理がおいしいところ。フードメニューは食事だけでなく、おつまみ系も豊富なので、食事にも飲みにも使える貴重なお店です。店内はカウンター席とテーブル席が用意されており、テーブル席は近隣のビジネスマンが食事や飲み会、カウンター席では常連さんがオタクな会話を楽しんでいることが多いです。ひとりでふらっと入ったお客さんが、いつのまにか常連さんたちとオタク談義に興じている……という光景もよく目にします。料理の味と居心地のよさが、最大の特徴かもしれません。
アキバを愛する(?)ふたりの経営者にインタビュー
nicoを経営する二人の経営者(秋葉さん、清水さん)にお話を伺いました。お店を開いたきっかけや、食へのこだわりをたっぷり語っていただきました!
――秋葉原に出店したきっかけをお聞かせください。
秋葉さん:元々は浜松町で飲食店を経営していたのですが、「AKB劇場」が近いという理由で、4年くらい前に現在の場所に店を移しました。
――浜松町からでも劇場は通えると思うのですが、どうしても秋葉原がよかったのですか?
秋葉さん:そうですね。秋葉原って、おもしろくてちょっと変わったヒトたちが集まる街で、いいじゃないですか(笑)?
清水さん:当初は電気街のほうに出店しようかとも考えていたんですけどね。
――店名「nico」の由来は?
秋葉さん:当時、アキバに「ガルテン」というバーがあったんですが、その店長のコータローさんに相談して、「店名は短い方がいいよね」なんて話をしていたんです。いろいろ候補はありましたが、「nico」という名前で落ち着きました。特に矢澤にこちゃんとは関係ありませんが、存在は知っていました。かぶっちゃっていますが、まぁいいかなって。
――店名は短いほうがいいのですか?
秋葉さん:「トラットリア ラ なんとか~」のような、長ったらしい名前はつけたくありませんでした。秋葉原のお店なのに「ラ」とか気取ってたら、アキバを訪れる方たちが入りにくいですよね?
――メニューにはピザやパスタなど、イタリアンが多いのですが、どこで料理を学んだのですか?
秋葉さん:別にウチはイタリアンとは名乗ってませんが、そういう料理は、昔イタリア系のチェーン店でバイトしたときに覚えました。
――お店のウリは? キャッチコピーをつけるとしたら?
秋葉さん:いつも空いているところですね。キャッチコピー? そうだなぁ……AKB48は「会いに行けるアイドル」、AKB48チーム8は「会いに行くアイドル」。なので、ウチは「空いてて入れるお店」にしておいてください。
清水さん:では、ボクは「秋葉の食通をうならせる店」。アキバに食通がいらっしゃるのかはわかりませんが。
――いままでnicoを経営してきて、いちばんうれしかったことは?
秋葉さん:お名前は伏せますが、元AKBの方が来店してくれたことです。
清水さん:お客さんに料理がおいしいと言ってもらえることです。みなさんの笑顔を見ると、日ごろの疲れも吹き飛びますね。
――どんなお客さんに来てほしいですか?
秋葉さん:それはやっぱり、横道侑里さんと横山結衣さん、佐藤栞さん(ともにAKB48チーム8)ですね。ご来店お待ちしております!
――それ以外でお願いします(笑)
秋葉さん:では、劇場帰りのファンのみなさんに来ていただきたいですね。それと、2年後に五輪が開催されるので、特に海外のアスリート関係のお客さんに来てほしいですね。今、日本は世界から注目されています。秋葉原にもインバウンドの観光客が増え続けているので、海外の方々やアスリートのお客さんを「お・も・て・な・し」したいですね。
清水さん:外国のお客さんは好きです。ボクはハワイに住んでいたことがありますが、実は英語をほとんどしゃべれません。精一杯のジェスチャーで対応させていただきます。
――今後、nicoをどのようなお店にしていきたいですか?
秋葉さん:nicoは、隠れるつもりがないのに「アキバの隠れ家」的な店になってしまっています。なので、いつの日かアキバの有名店になって、現役のメンバー(AKB48チーム8ほか)が足を運んでくれるようなお店にしていきたいです。ただし、メンバーの方々がご来店されたときは、貸し切り営業とさせていただきます!
清水さん:秋葉原が好きな方たちが集まって、いつもワイワイできるようなお店にしていきたいですね。あ、でも8月20日だけはお盆休みをいただきますのでご注意ください。Twitterで情報を発信していますので、来店前にチェックしていただけると助かります。
なんともクセがあるお二人が経営するnicoは、日曜日以外は18時から営業中。アキバに行ってお腹がすいたときは、昭和通りまで足を伸ばしてみてください。コミケ帰りのアニメファンやアイドルファンはもちろん、仕事帰りの方にもオススメです!
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