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新感覚のINAIR、そしてGRADOもいい

ダダモレでもいいじゃん、自然さにこだわる注目ヘッドフォン

2018年07月15日 06時30分更新

 7月14日と15日にベルサール秋葉原で開催中の「ポタフェス 2018 SUMMER」。会場を歩いていて感じたトレンドのひとつ、ヘッドフォン・リスニングの進化形態、「開放感」「ながら」聴きについて紹介する。

新感覚だけど、なぜか心地よい「INAIR M360」

 特徴あるコンセプトで印象的だったのが「INAIR M360」。一般的なイヤフォンではなく、インエアー方式イヤースピーカーという一風変わったコンセプトの製品となる。「それは何だ?」と思う読者も多いと思うが、秘密は「AIR TUBE」を使った独自の構造にある。

INAIR M360。軸に丸いスポンジが付いているデザインは、アフロヘヤーやサボテンを彷彿とさせる。

 一般的なカナル型イヤフォンはドライバーの先にノズル(音導管)があり、そこから音が出てくるが、INAIR M360には音導管がない。代わりに耳の奥までドライバーを入れて、そこから放射状に音を広げる仕組みになっている。結果、低音のこもりなどがない自然な再生が可能となっている。このドライバーはAIR TUBEを使い、耳の中では浮いた状態を保ち、かつ前だけに効果的に音が放射する形状として、密閉しなくても音漏れがしにくい構造になっている。音量が大きくなった場合でも、隙間から後方に空気抜きできるので、耳への負担が少ないという。

スポンジの内側にあるのがAIR TUBEだ。

 INAIR M360はe☆イヤホンで先行予約中。7月20日に出荷する。Bluetooth版のM360btも開発中で

仕組みとしては、直径6㎜のドライバーを耳の中にを浮かせた状態で配置し、そこから耳の内部全体に音を放射するというもの。後ろ側は空いていて、音圧が高くなると圧が後方に抜けるので、鼓膜に負担がかからない。再生音は自然で、周囲の音もある程度聴こえる。

内部を構成する部品

ドライバーやAIR TUBEをより大きく撮影してみた。

通常は左の写真のように装着するが、開発者いわく外で使う際は反転させて装着すると相手の声なども聞こえて便利とのこと。メーカーが推奨しているわけではないが、周囲の音を聴きながら音楽も小さく聞きたい人に向けた提案。

近くBluetooth版も発売する。現在クラウドファンディングで出資を募っており、出荷は8月~9月中旬になるのではないかとのこと。

ながら聞きイヤフォンも新感覚だが便利である

 耳の穴をふさがずに使えるイヤフォンとして、ambieの「sound earcuffs」が話題になった。外側に付けた導管を通じて耳に音を届けるため、会話などを妨げず、音楽も聴ける新感覚の「ながら聴き」イヤフォンだ。同種の技術を使ったのがソニーの「STH40D」。耳の縁の部分に取り付けるambieの製品に対して、耳たぶを挟む感じで装着する。税別で7000円と比較的買いやすい値段でもあり、興味のある方は一度お試しを。

独特な形状のSTH40D

カラバリも取り揃えている

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