週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

周囲の音も聴けるイヤフォン「アンビー サウンドイヤカフ」:Xperia周辺機器

2017年02月19日 10時00分更新

 ハイレゾ音源に対応したXperiaで高品位なサウンドを追求すると、いかに外の音を聞こえなくするかということにもつながります。ただし、逆に周囲の音が聞こえないと困ってしまうこともあります。

 そんな場合は、以前この連載で紹介したノイズキャンセリングワイヤレスヘッドフォン「MDR-1000X」なら、意図的にヘッドホンの外の音を聞ける機能があるため重宝します。

 今回ご紹介する、一般的なイヤフォンとは異なる発想で誕生した「ambie sound earcuffs(アンビー サウンドイヤカフ)」は、Xperiaの相性が非常によく筆者のお気に入りアイテムになりました。

 ピーナッツのようななんとなく可愛らしい丸っこいデザインで、耳の中にイヤーピースを入れる一般的なインナーイヤーヘッドフォンとは明らかに異なる製品であることがわかります。

 “イヤーカフ”という耳たぶに挟んで固定をするアクセサリーと同様の形のため「ambie sound earcuffs(アンビー サウンドイヤカフ)」という名前がついています。その先の小さな穴から音が出てくるため、耳の中ではなく耳の近くから音が届く感覚です。

 奇妙な形のこのガジェットは耳たぶに挟むようにして装着するのですが、多数の耳の寸法データから導き出されたさまざまな耳の形に対応するユニバーサルな曲面設計により、オトナが付けても子どもが付けても、いい具合に耳に挟まれて首を振っても外れることはありません。

 耳の中がモゴモゴすることもなく鼓膜の負担も少ないため、長時間装着してもムレたり汗で不快になることもなく、とても新鮮な感覚です。素材には柔らさの違うシリコン素材を組み合わせており、見た目にもふつうのオーディオ機器とはちがった雰囲気。ちょっとおしゃれなイヤカフに見えます。

 ソニーの音響技術を活かした外磁型磁気回路や独自の音道管設計により、耳をふさがない構造で聴くという開放的なスタイルながら、シャラシャラした音ではなくてきちんと豊かな音が耳まで届きます。シンプルに言えば、耳のそばで聞こえるスピーカーのような感覚です。

 心配になるのが「音が盛大に外に漏れてしまうのでは?」ということ。実際にどんどん音を大きくすると間違いなく付近にいる人に聞こえてしまいます。何を聞いているか判別がつくかどうかはさておき、さすがに音漏れで周囲に迷惑をかけてしまうと元も子もありません。

 このあたりは、ある程度音量を下げると周囲には聞こえなくなるぐらい音漏れを低減できる設計になっているので、人前で使う際には音漏れに気付かれない程度の音量ポジションを覚えておくと良いかもしれません。

 ambie sound earcuffs(アンビー サウンドイヤカフ)のケーブルの途中にはマイクとリモコンボタンが備わっており、Xperiaのハンズフリー通話にも対応します。Xperiaで音楽を聴いている際に電話着信があれば、ボタンをポチッと押してそのまま通話もできます。しかも外の音がきちんと聞こえてるため、イヤフォンを装着しているときのように、妙に自分の声が大きくなってしまうこともありません。

 ambieはWiL.LCCとソニービデオ&サウンドプロダクツの共同出資からできた会社で、イヤフォンの音響部分にはソニーの技術が入っています。説明書にはリモコンボタンは音楽の再生と停止にしか触れていませんでしたが、もしかしてソニーのイヤフォンと同じく、ソニーモバイルのAndroidアプリ「スマートキー」を使えば、音量の上げ下げや着信拒否、音声検索といったカスタマイズができるのでは?

 さっそくスマートキーをXperiaにインストールしてみたところ、すんなりと「ミュージック」「通話」「保留」の3項目から、ボタンを1回、2回、3回押したときにどういった動作をさせるか(再生・一時停止やトラック、応答・通話終了や音量やミュート)を、自分好みに設定できました。これで、音楽を聴きながらXperiaを細かく操作できる便利さが加わりました。

 自転車や車の接近に気付くのが遅れたり、電車や空港でのアナウンスが聞き取れなかったりという、イヤフォン装着時に当たり前だった“周囲の音や声が聞こえない”を解消しつつ、音楽を楽しみながら周囲の環境の変化に対応できる新発想のイヤフォン。まさにXperiaをにピッタリのアイテムだと感動してしまいました。

 オマケになりますが、ambie sound earcuffs(アンビー サウンドイヤカフ)がワイヤレスだったらよかったのに、という声をチラホラ聞きます。しかし、Bluetoothのワイヤレスユニットを使えばアッサリ解消です。

 わざわざ配線を切って加工する手間もなく、便利なアイテムを組み合わせるだけでイヤカフのイージーリスニングを有線でもワイヤレスでも楽しめます。

 筆者の購入したアスファルトブラック以外にも、マイハートホワイト、カクタスグリーン、トイップブラウン、スタンプオレンジ、ポップスカイと全6色のカラバリがあるため、2本目に元気なカラーを欲しいところ。購入後早々に物欲が爆発しています。


■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この特集の記事