週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

理屈抜きに写真がスゴいLeicaトリプルカメラ搭載スマホ、ドコモ「HUAWEI P20 Pro」

2018年07月08日 12時00分更新

最新スマートフォンをASCII編集部が外観写真とベンチマークテストでチェックする。

 ドコモ夏モデルの目玉的存在になっている、ファーウェイ「HUAWEI P20 Pro HW-01K」。SIMフリースマホで国内でも評価を高めている同社のスマホとしては、久々にドコモから提供されるモデルだ。

「VARIO-SUMMILUX-H 1:1.6-2.4/27-80 ASPH」という名称が付けられたLeicaトリプルカメラ。F値1.6、さらにズームにも対応したレンズであることがわかる

とにかく高画質な写真が撮れるLeicaトリプルカメラ
カメラ性能でスマホを選ぶならこれしかないかも

 すでにASCII.jpを始め、各種メディアでも広く取り上げられているが、最大の注目はやはり背面の「Leicaトリプルカメラ」。

4000万画素のメインのカメラには、1/1.7型という大型センサーが採用されている

 4000万画素のRGBセンサー、2000万画素のモノクロセンサー、望遠用の800万画素センサーの組み合わせで、特にRGBセンサーは1/1.7型という一般的なコンデジ以上の大型センサーを採用。暗所に強いのが特長で、最大ISO102400の設定にまで対応しているが、明るい場面でももちろんその威力は大いに発揮してくれる。

作例は数MBの大容量なので注意! この4つの作例はいずれもオートで撮影したもの

 通常のオートでも夜景は肉眼で見る以上に明るく、キレイに撮影できるが、夜景モードでは数秒単位のシャッター速度による、より明るい写真が残せる。実際には数秒も露出するのではなく、数枚の写真を合成して記録しているものと推測できるが、「AI手ぶれ補正(HUAWEI AIS)」との組み合わせで、三脚なしでもこのような写真が残せることに単純に驚かされる。

ほぼ真っ暗だった夜のホームでこの明るさ(Exifでの情報はISO3200、シャッター速度は5秒)

 カメラでもう1つ特筆したいのが、「ハイブリッドズーム」。5倍まではデジタルズームのような画像の劣化なしに、精細感が高い写真が撮影可能。実際の作例を見てもそのうたい文句がうなづける。ズームの活用で撮影の幅は大幅に広がるので、うまく活用したい。

標準

3倍ズーム

5倍ズーム。遠くの電線がほぼ潰れずに残っている

本文では触れていないが「マスターAI」と呼ばれる被写体を自動認識し、最適な設定で撮影してくれる機能も便利

左がマスターAIがオンで、右がオフ。左の写真はより緑を鮮やかに写しだしている

 スマホとしての基本性能を見ていくと、まずディスプレーは、18.7:9と縦長でノッチ付きの6.1型有機EL(1080×2240)。横幅は約74mmと従来の5.5型スマホよりもややコンパクトなサイズ。

ノッチ付きの縦長ディスプレーを採用。有機ELパネルの表示が鮮やか

 CPUはHUAWEI Kirin 970(2.4GHz+1.8GHz、オクタコア)で、Antutu 7のベンチマーク結果は約21万点。3D系の結果も含めて、Snapdragon 845搭載機と比べると、やや見劣りするがハイエンドモデルであることは間違いない(PCMarkのStorage testはファーウェイ製端末では不自然な数字になることが多いので参考まで)。

Antutu 7

3Dmark Sling Shot Extream Unlimited

PCMark Storage test

 メモリーも6GB、ストレージは128GBとこちらも大容量だが、microSDの追加には非対応なのは残念な点。ネットワーク面ではドコモ夏モデルのハイエンド機らしく、5波キャリアアグリゲーションにより、下り最大988Mbpsの最速環境に対応。さらにドコモ向けにおサイフケータイへの対応も果たしている。防水・防塵対応は海外モデルと同じだ。

FeliCaのマークが背面に。海外版にはないおサイフケータイへの対応もうれしい点

 デザイン面を見ると、丸みを帯びた筐体で背面は鏡面のような美しい仕上がり。持ちやすさは◎だが、指紋は目立ちやすい。とはいえ、なにぶん一括購入で10万円を超える高額な端末なので、カバーを付けて使う人が主流かもしれない。

横幅は約74mmなので、案外大きな感じは受けない

写真でわかるように背面は指紋が目立ちやすいタイプ。側面のメタルフレームにかけて丸みを帯びたデザインが特徴

前面下部に横長の指紋センサーを搭載。端末操作にも利用できる

 実際に本機のカメラを試してみると、カメラ最強スマホと呼ばれている理由はすぐに理解できた。スマホで一番重要な機能はカメラ、これまでデジカメを使ってきたが、荷物を減らしたいので高性能のカメラを搭載したスマホが欲しい、という人には間違いなくオススメできる製品だ。

ドコモ「HUAWEI P20 Pro HW-01K」の主なスペック
メーカー ファーウェイ
ディスプレー 6.1型有機EL(18.7:9)
画面解像度 1080×2240
サイズ 約74×155×7.9mm
重量 約180g
CPU HUAWEI Kirin 970
2.4GHz+1.8GHz(オクタコア)
内蔵メモリー 6GB
内蔵ストレージ 128GB
外部ストレージ ×
OS Android 8.1
最大通信速度 下り最大988Mbps
VoLTE ○(HD+)
無線LAN IEEE802.11ac(2.4/5GHz対応)
カメラ画素数 リア:4000万画素(RGB、F値1.8)
+2000万画素(モノクロ、F値1.6)
+800万画素(ズーム、F値2.4)
/イン:2400万画素(F値2.0)
バッテリー容量 3900mAh
FeliCa/NFC ○/○
ワンセグ/フルセグ ×/×
防水/防塵 IPX7/IP6X
生体認証 ○(指紋、顔)
USB端子 Type-C
Qi ×
連続待受時間(LTE/3G) 約330時間/約360時間
連続通話時間(LTE/3G) 約930分/約920分
カラバリ Midnight Blue、Black

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この連載の記事