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PS4ゲームもPCゲームも持ち運ぶ時代へ

激遅HDDからの解放!ポータブルSSD「T5」をPS4 Proの外付けストレージに使ってみた

2018年07月13日 12時00分更新

T5恐るべし!R6Sで合計20秒、ファークライ5で合計37秒短縮

 ゲームを移動したところでT5がどの程度速いのか、PS4 Pro内蔵HDDと一般的な外付けHDDを用意して比較してみた。今回検証に使ったゲームは、ユービーアイソフトの「レインボーシックス シージ」(以下、R6S)と「ファークライ5」の2つ。容量はR6Sが46.98GB、ファークライ5が33.03GBだ。

 まずはR6S。ゲーム起動からメインタイトルが表示されるまでを「起動時間」、メインタイトルからメニュー表示までを「メニュー表示時間」、ゲームを選択してプレイ開始できる状態までを「ゲーム開始時間」の3シーンで比較。ゲームはシチュエーションモードの「03 重要ターゲット」。ロード中にムービーが表示されるが、ロードが終わるとスキップできるため、それまでの時間を計測した。

起動時間の比較。

メニュー表示時間の比較。

ゲーム開始時間の比較。

 全体的に内蔵HDDよりもT5はロード時間が短くなった。メニュー表示時間は約3秒と差が少ないが、これはサーバーと接続する時間が全体の8割ほどを占めるため、ストレージからの読み込み時間がもともと短いためだ。

 ゲーム開始時間は約10秒短くなっており、ムービーをスキップできるのはT5のみ。ほかはムービーが終わってもゲームがプレイできないため、この時短はかなり大きい。リトライ時間にも関わるので、T5を使えばより多くプレイできるということだ。

 続いて「ファークライ5」だが、ゲーム起動からメインタイトルが表示されるまでを「起動時間」、メニュー選択画面から「コンティニュー」を選択し、ゲームが開始されるまでを「ゲーム開始時間」として2シーン計測した。

起動時間の比較。

ゲーム開始時間の比較。

 起動時間は約10秒、ゲーム開始時間はなんと約27秒も短縮された。これは起動してからゲームを開始するまでのトータルの時間が約3分の1で済むことになり、リトライするときの時短も考えると効果絶大。T5を使用しない手はない。

 このように、ゲームによって多少効果の差はあるものの、ロード時間が短縮されるのは間違いなく、「ファークライ5」のように歴然たる差が生まれることもある。T5によるPS4 Proの外付けストレージ活用はかなりオススメだ。

外付けストレージなので持ち運んでゲームができる

 さらに、T5を拡張ストレージにすることでもうひとつ便利なことがある。それは、例えば友人宅であるタイトルを遊ぼうとしたとき、自分は持っているけど友人が持っていないということはよくあること。そんなとき、わざわざ重たい自分のPS4 Proを持っていきたくはない。そこで、拡張ストレージ化したT5を持っていくだけで、友人宅のPS4 Proですぐにプレイできてしまうのだ。

 やり方は簡単で、まず友人宅のPS4 ProにT5を接続して起動。「新規ユーザー」から「ゲストとして遊ぶ」で「スマートフォンからサインインする」を選ぶ。スマホアプリ「PS App」で「ゲストログイン」を選択し、PS4の画面に表示される番号を撮影すると、一時的に自分のアカウントのユーザーが作成できる。

 そうすればT5に入っているゲームやアプリがすぐにプレイできるようになるのだ。ゲストアカウントを利用すれば、PlayStation Storeのライブラリからダウンロードすることも可能だが、そうなるとダウンロードする時間がかかってしまう。T5を持っていけば、無駄な時間を排除して即遊べるのでかなり効率的だ。なお、ログアウトすると作成したアカウントは消えてしまうので、終了するまでログアウトしないよう注意してほしい。

「PS App」のゲストログイン画面。

PS4 Proの画面に映った番号を、「PS App」のカメラで枠内に入れるだけ。

機器が認識され、自分のアカウントが一時的に利用できるようになる。

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