4Kフォトで決定的瞬間も逃さないTX2
望遠で撮りたいものはたくさんあるが、被写体によってはAFの速さや連写能力が必要になってくる。
そしてどっちのカメラも、さすがのAF性能・連写パワーなのだ。
TX2のAFはコントラスト検出方式。像面位相差は未搭載だが、独自の「空間認識AF」の採用で遅さは感じない。
連写性能はフォーカス固定で秒約10コマ、AF追従だと秒約6コマとなる。
さらに高速連写を求める人にはパナソニック得意の4Kフォトの出番。
あとから静止画として切り出すためのクオリティーで4K動画を撮り、好きなコマを写真として取り出す機能だ。
全コマを書き出す機能もある。そうすると秒30コマで4Kサイズ(約800万画素)の超高速連写が可能だ。
800万画素サイズでもOKならこれでよし。動きものを撮れるようシャッタースピードも速めにセットしてくれる。
4Kフォトはプリ連写を使うと、シャッターを押しきる直前の画像も収めてくれるので、決定的瞬間を撮りたいときはそれが便利。
AFが超高速! 追従で秒24コマの連写ができるRX100M6
RX100M6の速さはちょっと異次元だ。
AFは世界最速0.03秒をうたう超高速で、315点の像面位相差AFとコントラスト検出の併用式。
AFが速いこともあり、連写はAF追従で最高秒約24コマを実現。もう動画と変わらないレベルだし、連写中もファインダー内表示が途切れにくいので快適に撮れる。これはすごい。
どちらもカメラが決めたAFポイントが意図と違っていれば、タッチAFでさっと指定し直せるのがいい。
電子シャッターの歪みが少ないRX100M6
さて、なぜ秒24コマや30コマ(4Kフォトの場合)が実現できるかというと、「メカシャッター」ではなく「電子シャッター」を使っているからだ。
電子シャッターだとシャッタースピードも連写速度も上げられるし、シャッター音もしないのでいいのだが、CMOSイメージセンサーの構造上、高速に動くものを撮るとどうしても“歪み”が発生してしまう。
RX100M6が搭載するイメージセンサーは読み出しを高速化することで、その歪みをぐっと減らした(アンチディストーションシャッターと銘打たれている)。
どのくらい違うのか、走る電車の中から撮った写真で比べてみた。電子シャッターにし、シャッタースピードを1/1000秒に固定して、左右の手にそれぞれのカメラを持って連写した中から取りだした1枚だ。
近くのものほど大きく歪むのでそれを念頭に置いて、ホームのベンチをあたりを見てもらえるとわかりやすいが、確かにRX100M6の方が歪みが圧倒的に少ない。
望遠撮影性能ではTX2が優れているが、連写を楽しむならRX100M6が強いのだ。
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