週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

「Prime Student」大学連携施策を追う:

アマゾンが日本の学生を囲い込むワケ

2018年06月08日 10時00分更新

■会員制サービス攻勢激化へ

 Amazonプライムで気になるのは、囲い込みが終われば会費を値上げするのではないかという点です。日本では一般向けに年額3900円で提供しており、世界各国のプライムの中では比較的安い部類に入っています。米国ではもともと年額99ドルと高く、2018年4月には年間119ドルへと値上がりしました。

 値上げの不安はある一方、インターネットで動画や音楽、電子書籍などを楽しむ上で、サービスを個別に契約するよりセット契約にするほうがお得というケースが増えています。直近ではKDDIがNetflixとのセット料金を発表しました。今後もスマホにコンテンツ配信などのサービスをバンドルする動きは進んでいくでしょう。

 近い将来、さまざまな企業からコンテンツやサービスをセットにした「Amazonプライム的なプログラム」がいくつも登場し、その中から自分に合ったものを選ぶことになるのではないかと筆者は予想しています。今回のアマゾンを含め、各社の囲い込み攻勢はますます激しくなるでしょう。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この連載の記事