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電波が届くところならいつでもストレージ全部消去

SMS通信で完全消去「TRUST DELETE Biz for VAIO PC」限定のセキュリティー

2018年05月21日 08時00分更新

禁止を強要することがセキュリティではない

 働き方改革によって、マシンを持ち出す機会が増えてきており、以前にもまして「TRUST DELETE Biz」に注目が集まっている。セキュリティーの在り方について加藤氏は、

「いままでのセキュリティーはマシンの持ち出しを禁止にすることでした。それを解除するためには、会社の中でルールを作っていて、上司の許可がなければダメだとか、就業規則の中に、もし情報が漏洩したら減俸や懲戒免職といったことで、セキュリティーを担保してきました。でもそれはセキュリティーではなく、単なる拘束であり、本来パソコンを持ち運んで紛失する人は、仕事をしている人なんです。もしそういった人たちが、事故を起こしたときに会社は個人のせいにするのではなく、社員を守るためにセキュリティーを導入しなければならないんです。会社としては、たとえ事故が起きても、ちゃんと消去が終わっていることを発表できれば、個人のせいにする必要はまったくありません。それが本当のセキュリティーだと思っています」

 セキュリティー対策として何重にもパスワードをかけて利用させている会社もある。しかし、それだと使う側にしてみたら時間のロスになるだけで、結局解除したまま持ち歩いてしまい、紛失したときに誰でも簡単に中身を見られてしまい、セキュリティーの意味をなさない。

↑パスワード入力に変わり指紋認証はセキュリティーと使い勝手を両立

「この製品は、クライアントソフトが入ってますが、使っている人はその画面を一生見ないかもしれません。セキュリティーは生産性を下げるもの。いかに生産性を下げずに守るかが重要で、問題が起こった時だけ管理者が消去を実行すれば解決するような、エンドユーザーにはまったく気が付かないのが、本当のセキュリティーの在り方だと思います」

 ワンビによると、セキュリティーの高さから、シンクライアントを導入した会社も、運用コストとネットワークにつながらないと利用できないため、使いづらいという従業員の声を聞くそうだ。そのためファットPCへ切り替えてTRUST DELETE Bizの導入に乗り換えたというケースが多いという。また、シンクライアントの場合、ネットワーク環境が重要になってくる。社内のみでの使用であれば問題ないが、地方出張や電波状況の悪い屋内などネットワーク環境が厳しい場所へ頻繁に出入りする業務であれば、生産性を落とす可能性があるので、TRUST DELETE Bizが備わったマシンを導入することも検討したい。

 すでにTRUST DELETE Bizスタンダード版を導入していて、VAIO Proを新規に追加しても、同じ管理画面で制御できる。クライアントソフトによって機能が変わるだけなので、管理画面上はマシンごとにメニューが変わるだけ。すでに導入しているマシンとの共存、一元管理が可能だ。

↑TRUST DELETE Bizの管理画面。VAIO Proだと、SMSで消去命令を実行するなどの設定がある

 TRUST DELETE Biz for VAIO PCがSMSに対応したことで、セキュリティーを重視する会社に大きく響いており、VAIO Pro PF/PGの商談案件が増えてきているという。TRUST DELETE Bizに対応している他社製品と比べてもそん色なく、むしろ消去速度が圧倒的に速いので、セキュリティーの高い製品を求めている企業にとっては、VAIO Pro PF/PGの優位性に気付くはず。今後、SMSでロック命令にも対応予定で、より柔軟な対応が可能になる。

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