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Instagramが嫌いなあのFacebook傘下だと知らない米国人

2018年04月18日 11時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura) 編集● ASCII編集部

広告の挙動を楽しむ人も

 別にテクノロジーに詳しいというわけではない人がSNSを深く活用していくと、その広告がどうなっているのか、その一端を掴むようになります。一例として、小さな子供がいるママ友の間で面白い会話があったと教えてもらったので紹介します。

 このママ友たちは、それぞれ、FacebookやInstagramを活用しているのですが、その広告の傾向について話をしていました。「最近洋服ばっかり見てたら、服の広告ばっかりになった」「日本食が食べたくて、そういうインスタをフォローしまくってたら、和食の広告が出てくるけど、写真がどれもまずそう」といった話でした。

 実際はそのとおりなのですが、知識がなくても、なんとなく自分の行動が広告に反映されていく様子を理解していて、当たり外れ、その効果などを、メタ的な視点で楽しんでいる様子が面白いと思ったのです。そうした部分を「リテラシー」と呼ぶべきかわかりませんが重要な感覚だと思いました。

 たとえば、彼女たちは子どもの顔をFacebookやInstagramには決して投稿しません。鍵付きなので一般公開されないとしても、顔認識のデータベースに入ることを恐れているからです。一方でInstagramでは、子どもの後ろ姿をいかに印象的に切り取るか、という競争が行なわれており、制限の中で表現が磨かれる好例と言えるでしょう。

 Facebookアカウントを削除する、というのは過剰反応と言えるかもしれません。享受するメリットと抜かれていく個人情報を天秤にかけるだけでなく、個人情報を提供しない方法を考えたり知るだけでも、十分うまく付き合っていけるからです。

 そうした中で生まれたような特異な行動は、次の新しいサービスのヒントにもなり得るでしょう。


筆者紹介――松村太郎

 1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。米国カリフォルニア州バークレーに拠点を移し、モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。

公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura

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