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この春のベストバイなイヤフォンを選ぶ

ステンレスボディで解像感の高い音を実現
音質にこだわった作りのJVC「HA-FD02」

JVC「HA-FD02」

JVC「HA-FD02」。付属のケーブルは表面に溝が入っており、絡まりにくくタッチノイズも少なめ

 続いては、ミドルクラスの高音質モデルとなるJVCの「HA-FD02」(実売価格 3万円前後)。同社の高音質モデル「CLASS-S」の1製品だ。

 ハウジングにはステンレス素材を採用し、ドライバーユニットは口径11mm。カーボンコーティングされたPET振動板にDLC(ダイヤモンドライクカーボン)をコーティングしたPENドームを組み合わせた「デュアルカーボン振動板」を搭載している。

 振動を抑制するステンレスドライバーケースで固定することで、雑味のないクリアな音を追求している。

イヤフォン部分の拡大。剛性の高いステンレスをハウジングに採用しており、見た目の質感も良好だ

イヤフォン部分の拡大。剛性の高いステンレスをハウジングに採用しており、見た目の質感も良好だ

イヤーチップを外したところ。音道管部分の奥に11mmのドライバーユニットが内蔵される

イヤーチップを外したところ。音道管部分の奥に11mmのドライバーユニットが内蔵される

コードはMMCXコネクター採用の着脱式になっている

コードはMMCXコネクター採用の着脱式になっている

 タッチノイズをなくすため、表面は溝が入ったグルーブケーブルを採用。接続コードは着脱可能で、MMCX規格のコネクターを採用しており市販の高音質コードなどに交換できる。

 また、イヤーチップ部分は回転する構造になっており、普通の装着方法のほか、コードを耳に引っかけるような装着も可能。角度を微調整することで最適なフィット感が得られるようになっている。

 ステンレス製ということもあって、ハウジングは頑丈で安心感がある。サイズも大きすぎることはなく、耳の中にしっかりと収まる。

 イヤーチップ部分の向きを変えられるのが案外使いやすく、フィット感を最適に調整できる。このため、思った以上に外れにくく、安定した装着が可能だ。

中高域が鮮明 ハイレゾ音源にピッタリ

装着イメージ。やや大きめだ

装着イメージ。やや大きめだ

 価格が高価なこともあり、音の情報量は一気に増える。音色自体もカチっとした粒立ちのよい音で、オーケストラのようなたくさんの楽器による演奏でも、個々の音を細かく描き出す。

 中高域が鮮明で弦楽器の艶やかな音色がきれいに再現されるし、ボーカルも細かなニュアンスまできめ細かく楽しめる。高解像度なため、ややタイトな印象もあるが、よく伸びた低域と合わせて力強さもしっかりとあるので、ひ弱な感じにはならず、鮮やかでエネルギッシュな音が楽しめる。

 ハイレゾ音源など、質の高い音楽を存分に楽しみたいという人にはぴったりのモデルで、実力はなかなかのもの。音の数が一気に増えることに驚く人も多いはずだ。

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