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この春のベストバイなイヤフォンを選ぶ

 春なのでヘッドフォンやイヤフォンを変えてみたいという人におすすめのモデルを紹介していく本特集。前回はヘッドフォンを紹介したが、今回はイヤフォン編。

 ヘッドフォンよりもコンパクトなので、屋外で使いやすい。スマホと組み合わせるならば多くの人がイヤフォンを選ぶだろう。

カナル型が多く、完全ワイヤレスタイプも増えているイヤフォン

 イヤフォンは、耳の中にはめる感じで装着するインイヤー型と、耳の穴に差し込む感じのカナル型の大きく2種類に分けられる。

 カナル型は音漏れの防止や周囲の音を遮断することに優れるが、耳栓をしている感じの装着が気になる人もいる。

 インイヤー型はカナル型よりも耳から外れやすく、音漏れしやすい傾向。しかし、最近は独自のサポート構造などで外れにくくし、圧迫感の少ないイヤーチップを備えたものもあり、音漏れに強いものも増えている。

 イヤフォンで使われるドライバーユニットは、ダイナミック型とBA(バランスド・アーマチュア)型、両方を組み合わせたハイブリッド型がある。

 ダイナミック型は1つのドライバーを使うことが多いが、BA型は2つ以上のドライバーを使うモデルもある。高級モデルではたくさんのBA型ドライバーを内蔵することもあるが、そのぶんサイズも大きくなる。

 イヤフォンにもワイヤレス型があり、首にひっかける感じで装着するネックバンド型や、左右のイヤフォンが独立した完全ワイヤレス型がある。

 ネックバンド型はバッテリー寿命が長いことがメリットで、完全分離型は接続するコードのない軽快さが魅力。

 ただし、イヤフォンを片方だけ紛失してしまう心配もあるし、バッテリー寿命はやや短めで付属する充電器と一緒に併用するモデルが多い。

 ヘッドフォンと比べればサイズは圧倒的に小さいが、サイズはかなり違いがあるし、デザインにもさまざまなものがある。こうした違いは見た目の好みだけでなく、装着感にも関わるので、実際に装着して試した方が間違いのない選択ができるだろう。

極めてコンパクトで軽快に使える
音の点でもかなりの実力。final「E2000」

「E2000」の外観。非常にコンパクトでフォルムもシンプルだ。コードはあるが装着しても目立ちにくいので、服装を気にせず使える

final「E2000」。非常にコンパクトでフォルムもシンプルだ。コードはあるが装着しても目立ちにくいので、服装を気にせず使える

 まずは、コンパクトサイズで使いやすいモデル。装着していても軽快だし、外して収納するときも邪魔になりにくいので、コンパクトさは重要だろう。

 ここで紹介するのは、final(S'NEXT)の「E2000」(実売価格 4400円前後)。カナル型でイヤーチップを耳に差し込んで装着するタイプだが、ハウジング部分がとても小さい。

イヤフォン部分をクローズアップ。耳に挿入するイヤーチップよりも細身のハウジングは、アルミ削りだし。強度も高いし、見た目の質感も良好

イヤフォン部分をクローズアップ。耳に挿入するイヤーチップよりも細身のハウジングは、アルミ削りだし。強度も高いし、見た目の質感も良好

 内蔵するドライバーは、6.4mm口径の小口径ダイナミック型ドライバー。これをアルミ削りだしのハウジングに収めている。コンパクトでも頑丈にできており、壊れてしまいそうな不安感はない。

 ハウジングが小さく、ドライバーユニットも小さいので、装着しても実に軽快。耳からはみ出す部分がほとんどないので邪魔になりにくい。

ナチュラルな音質でも低音は力強く、高域も聞きやすい

装着イメージ。コードがあるものの、耳の中にすっぽりと収まってしまうので、ほとんど目立たない

装着イメージ。コードがあるものの、耳の中にすっぽりと収まってしまうので、ほとんど目立たない

 小さすぎて音質的に不安を感じるかもしれないが、見た目とは裏腹に音質的な実力はかなりのもの。低音も力強い音がしっかりと出て、しかも無理をしている感じが少ない。ボーカルもパワフルだ。

 音質はナチュラルな感触で、特に高域がスムーズで実に聴きやすい。それでいて楽器の音色をリアルに描く。情報量の豊かさと聴き心地の良さが実によくバランスしており、長く使っても飽きの来ない音になっているのが大きな魅力だ。

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