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この春のベストバイなイヤフォンを選ぶ

完全分離型で防水仕様 タフに使えるボーズ
「SoundSport Free wireless headphones」

「SoundSport Free wireless headphones」

ボーズ「SoundSport Free wireless headphones」。ワイヤレスのための回路やバッテリーを内蔵するため、サイズはやや大きめ

 最後は完全分離型のワイヤレスモデル。ボーズの「SoundSport Free wireless headphones」(実売価格 3万円前後)だ。

 その名の通り、スポーツ向けを意識したモデルで、防滴仕様となっている。独自の信号処理や音量に合わせて最適な音質に調整するイコライザーなどを備え、クリアでバランスのよい音を実現している。

爪のような形状の「StayHere+ Sportチップ」を採用しており、安定したフィット感が得られる

爪のような形状の「StayHere+ Sportチップ」を採用しており、安定したフィット感が得られる

充電機能を持った専用ケース。内部にカチっとセットすると自動で充電できる。使わないときはケースに収納しておけば、いつでもフル充電で使える

充電機能を持った専用ケース。内部にカチっとセットすると自動で充電できる。使わないときはケースに収納しておけば、いつでもフル充電で使える

 バッテリー寿命は最大5時間だが、付属の充電器ケースで2回の充電ができるので、屋外でも最大15時間は使える。

 また、スマホアプリの「Bose Connect」で万一の紛失時でもイヤフォンのおおよその位置を調べる機能もある。カラバリはシックなブラックのほか、ブルー×イエローやオレンジ×ブルーといったポップな色調も用意されている。

 イヤーチップはカナル型のように耳の穴の奥まで挿入するタイプではなく、イヤフォンに近い軽い装着感だ。

 それでいて「StayHere+ Sportチップ」がしっかりとサポートするので、かなり安定感のある装着ができる。音漏れの心配もほとんどなく、なかなか快適な使い心地だ。

低音の迫力を感じるボーズらしい音

装着イメージ。大きいが独自のイヤーチップのおかげで外れにくい

装着イメージ。大きいが独自のイヤーチップのおかげで外れにくい

 音質はボーズらしい聴きやすいバランスのよさで、低音の迫力やエネルギー感をしっかりと出しつつも、モコモコと不鮮明になることもなく、ボーカルなどもくっきりと鮮やか。

 情報量は十分に豊かだが、高音域がキツく感じることもないソフトな感触で聴きやすい音に仕上がっている。こうした音のまとめ方もあり、Bluetoothの音の荒れた感じや聞きづらさを感じることもない。

 イヤフォンとしてはサイズが大きめではあるが、フィット感のよさもあって外れてしまような不安感もないし、フラットな形状なので思ったよりも邪魔になりにくい。

 完全独立型はこのところ続々と新モデルが登場しているが、本機は音質の点でもバランスがよく、バッテリー寿命も比較的長いので、使いやすい。

音質にこだわる人には注目のバランス接続についてくわしく解説

 次回は高音質派に注目されているバランス接続について解説していく。最近では対応するヘッドフォン/イヤフォン、ポータブルプレーヤーが増えてきており、より手軽に優れた音質が楽しめるようになっている。

 まだスマホでバランス接続できる製品はほとんどないが、ハイレゾ対応の高音質プレーヤーでより本格的な音楽鑑賞を楽しみたいと考える人はぜひとも注目してほしい。

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