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ASCII Connected Industries Award:

すごい! PCやスマホで成長するAI

2018年03月30日 11時00分更新

網膜に映像を写そう
QDレーザ

 最後は、おなじく受賞を逃したQDレーザ。メガネに「小型網膜プロジェクター」を搭載し、眼の裏側にある網膜に直接映像を映す半導体レーザー技術をつくっています。レーザーはレンズの役割をはたす眼を透過するため、老眼や近眼であっても問題はありません。使ってもらいたいのはメガネやコンタクトを使っても視力が得られない「ロービジョン」の人たち。ロービジョンの人は、日本には150万人、世界には2億5000万人いるそうです。今までの福祉機器と比べて、手ぶらで使えるのが便利ということ。QDレーザーは富士通研究所と東京大学による10年以上の共同研究から生まれた技術。最終的にはあらゆる人が使える技術にしたいと考えています。網膜に直接映像を投影することで、原理的に視力が衰えなくなる、究極のディスプレイとして使ってもらいたいと考えているそうです。

日本のロービジョン人口は150万人

網膜に直接映像をうつす

手ぶらで使えるのが便利

ARの映像がリアルになる

網膜走査型レーザアイウェアをつけてプレゼン


まとめ

 どのアイデアも非常にレベルが高く、審査は白熱したようでとても時間がかかりました。大賞を受賞したSOINNもすごいですが、受賞を逃したQDレーザーなどもこれからが気になる技術です。ベンチャーはわずか5〜10年で驚くほど大きくなるもの。たとえば2013年創業のメルカリは、いまや日常生活にすっかり浸透しています。いまから5年後には、スマホに日本の学習型AIが入っているのは常識になっているかもしれません。そう考えると未来が明日~明後日くらいに感じますね。

ピッチをした人たちと審査員、青シャツはアスキー編集者



書いた人──盛田 諒(Ryo Morita)

1983年生まれ、家事が趣味。赤ちゃんの父をやっています。育児コラム「男子育休に入る」連載。Facebookでおたより募集中

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