画面表示の精細さと美しさが印象的な「HP ENVY 13」と「MacBook」
画面の見やすさや作業効率は、液晶ディスプレーのサイズによるところが大きい。画面が大きくなればなるほど見やすくなり、作業効率も向上する。その反面、画面サイズが大きくなるに従い機動性は失われてしまう。12~13型というのは、そのバランスがちょうどいいサイズだ。
画面サイズのほかに、見やすさや作業効率につながるのが画面に表示される情報量の多さ、つまり画面解像度だ。今回比較した3機種は、解像度の高い順に「2304×1440」ピクセルの「MacBook」、「1920×1080」ピクセルの「HP ENVY 13」、「1440×900」ピクセルの「13インチ MacBook Air」となっている。
単純比較すると「MacBook」が有利。ただ、同機種の場合はデフォルトだと「1280×800」ピクセルの作業スペースを倍密度(2560×1600ピクセル)でレンダリングし、それを「2304×1440」ピクセルにリサイズして表示している。そのためアイコンや文字、画像などは非常に緻密で美しく表示されるが、作業スペース自体は「1280×800」ピクセル相当なので注意したい(OSの設定を変更することで作業スペースは最大「1440×900」ピクセル相当まで広げることができる)。
わかりやすくするため、3機種それぞれ最大の作業スペースでWebページを表示してみた。これを見るとわかるが、作業スペースがいちばん広いのは、画面解像度が「1920×1080」ピクセルの「HP ENVY 13」だ。次いで「2304×1440」ピクセルの「MacBook」、「1440×900」ピクセルの「13インチ MacBook Air」となる。
好みのWebサイトを閲覧するという以外にも、表計算ソフトやワープロソフトを使ってレポートやビジネス文書を作成する場合は、「HP ENVY 13」の作業スペースの広さが役立つはずだ。大学でのゼミやビジネス向けにモバイルPCを用意するという方は、この違いに気を付けよう。
では、「MacBook」の高解像度は無駄かというと、そうでもない。たとえば、Adobe Photoshop CCなどのアプリを使う場合だ。画像を100%表示した際に、他機種と比べてより多くの情報を画面上で確認することが可能だ。
それらを踏まえると、いちばんバランスが良いのは「HP ENVY 13」、次いで「MacBook」、「13インチ MacBook Air」の順になりそうだ。
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