現地時間27日夜、ASUSはスペイン・バルセロナで新製品発表会を開催しました。今回発表されたスマートフォンは「ZenFone 5」「ZenFone 5 Lite」「ZenFone 5Z」の3機種。2014年に発売され、ZenFoneブームを生み出した初代「ZenFone 5」と同じモデル名で、まったく違う製品として生まれ変わりました。
発表会でまず紹介されたのはZenFone 5 Lite。リアに2つ、フロントに2つの合計4つのカメラを搭載するスマートフォンです。スマートフォン利用者の多くが日常的にカメラを利用し、1人でのセルフィーや集合セルフィーを撮影しています。ASUSはそのユーザーの利用実態に応えるべく、フロント側に2000万画素のカメラを搭載。またリア、フロントどちらもサブカメラに120度の広角カメラを搭載しました。
画面サイズは18:9の6型で、解像度は2160×1080ドット。チップセットはSnapdragon 630またはSnapdragon 430。販売国により2つのバリエーションが登場します。SIMカードスロットはDSDS対応で、microSDスロットは別になっています。
続いて、メインのZenFone 5とZenFone 5Zは、新たにAI機能を搭載した「ZenUI 5」を採用したモデルとなります。「AIカメラ」「AIディスプレー」「AI着信音」「AIブースト」「AI充電」「AI写真学習」と、スマートフォンの機能にAIを融合させることで、使いやすさを増しているとアピールしています。
本体サイズや外観などは2機種で同じで、内部スペックが異なっています。ZenFone 5はSnapdragon 636、メモリ6GB+ストレージ64GB(いずれも最上位モデル)。ZenFone 5zはSnapdragon 845、メモリ8GB+ストレージ256GB(こちらも最上位モデル)。メインカメラは1200万画素、120度の広角カメラも搭載します。フロントカメラは800万画素です。
AI機能の中で、特にアピールされていたのがAIカメラ。ユーザーのカメラ利用体験を向上させるため、16のシーンを自動判別して最適な撮影モードで写真を撮影してくれます。犬と猫でモードを変えたり、真っ白な雪景色や照明の明るさの差が激しいステージでも自然な色合いの写真を撮影できるといいます。
カメラのセンサーはソニー製のIMX363で、4方向の光学手ぶれ補正や明るいF1.8のレンズを搭載。1200万画素ながら高い画質の写真を撮影できます。
ディスプレーは6.2型と大型になりながらも、アスペクト比は19:9と最近主流の18:9よりもさらにワイドな形状となっています。これにより5.5型のZenFone 4とほぼ同じ横幅に抑えられています。
また、ディスプレーを上下左右のベゼルぎりぎりまで広げた結果、上部にはiPhone Xと同様のT字型のノッチが見られます。このノッチは横幅を狭くすることでiPhone Xよりもディスプレー全体に占める割合が減っているとアピールします。
その他のAI機能としては、ZenFone 5の性能をワンタッチで1割以上高める「AIブースト」、周りの騒音の状況に応じて着信音の音量を自動調節する「AI着信音」、睡眠中などスマートフォンを使っていないときは充電を自動でアイドル状態にする「AI充電」などを紹介。ユーザーが自分の手で手動調整していた操作をZenFone 5が自動で行なってくれます。ささらには新たな機能としてZenFoneのマスコットキャラクター「Zen太郎」を使った3Dアバターも加わりました。
新製品3モデルの発売時機は、ZenFone 5 Liteが3月、ZenFone 5が4月、ZenFone 5Zが6月の予定です。価格はZenFone 5Zの4GB/64GBモデルが479ユーロ(約6万2760円)から。Snapdragon 845搭載で6万円台の価格はZenFoneならではと言えます。日本での発売はアナウンスされていませんが、過去のZenFoneシリーズの実績を見れば、国内投入はまず間違いないでしょう。発売が楽しみな製品です。
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