近年、PCのシステムドライブはSSDが主流になりつつ。しかし、HDDはプラッタ密度の向上や、空気より低密度なヘリウムガスをHDD内に充填するヘリウム充填技術による大容量化。加えて、低価格化したことで、未だ人気は根強い。
加えて、昨今1~2万円台で購入できるホームユース向けの自作NASのラインアップが増加し、導入設定の簡略化なども進んだことで、HDDをNASで使用するニーズが再熱している。
HDDもこのニーズにあわせて進化しており、24時間365日駆動やRAID構築のサポートなど、NAS向けを謳うモデルを各社が投入している。そんなデータ保存に最適なNAS向けモデルのなかで、後発ながら目立つ存在がSeagateの「IronWolf」シリーズだ。
Seagateの「IronWolf」シリーズは、後で詳しく解説するがASUSTORやSynologyの対応NASで利用することで、200項目のパラメーターでHDDの状態を診断してくれる「IHM(IronWolf Health Management)」を備えるほか、容量4TB以上のモデルならヘッド位置を補正し、高精度なデータの読み書きを実現する「RVセンサー」を搭載。さらに、他社製品だとプラッタの回転数がProモデルでないと5900回転のところ、「IronWolf」シリーズはProモデルでなくても、6TB以上のモデルなら7200回転なので、より速い速度でデータ転送が行なえる。
IronWolfシリーズ | ||
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シリーズ名 | IronWolf | IronWolf Pro |
用途 | 常時稼働PC、SOHO PC、NAS | 商用システム、エンタープライズNAS |
容量 | 12TB、10TB、8TB、6TB、4TB、3TB、2TB、1TB | 12TB、10TB、8TB、6TB、4TB、2TB |
キャッシュ | 256MB(12/10/8/6TB)、64MB(4/3/2/1TB) | 256MB(12/10/8/6TB)、128MB(4/2TB) |
ファームウェア | AgileArray | AgileArray |
RVセンサー | 搭載(12/10/8/6/4TB) | 搭載 |
対応ドライブ・ベイ数 | 1〜8台 | 1〜16台 |
年間通電時間 | 8760時間 | 8760時間 |
平均故障間隔(MTBF) | 100万時間 | 120万時間 |
製品保証期間 | 3年保証 | 5年保証 |
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