アスキーの盛田 諒(34)です、こんばんは。0歳児の親をやっています。ちょっとお父さんに貸してごらん系のおもちゃが出てきました。レゴジャパンが25日に発表した、LEGOブロックを使ったロボット「レゴブースト クリエイティブ・ボックス」です。Bluetoothでスマートフォンと連携。無料の専用アプリでプログラムを組み、自由に動かせます。市場想定価格2万5000円、2月15日発売。
レゴブースト クリエイティブ・ボックス
レゴジャパン
市場想定価格2万5000円
対象年齢7歳以上
iOS 10.3以上/Android 5.0以上
https://www.lego.com/ja-jp
通常のLEGOとおなじようにブロックを組み立て、ロボット・子猫・ギター・車・工場という5種類の形(モデル)をビルドしてから、モデルにあわせた動きをアプリで設定します。たとえばロボットなら前後に動いておしゃべりをする、子猫なら背中をなでると喉をゴロゴロ鳴らす。ギターならフレットをおさえて音を鳴らせます。
▲ロボットのバーニー
「こんにちは」「バイバイ」など言葉をしゃべる。ダンスをする。
▲子猫のフランキー
背中をなでたり「ミルクボトル」のブロックを口に当てると鳴く。
▲ギター4000
フレット部分に搭載したセンサーが色に反応して音を鳴らす。
▲ブースト車
ハンマーでものを叩いたり、砲塔からダーツを撃ったりできる。
▲ブロック組み立てマシン
自動的にLEGOブロックを組み立てて「ミニロボット」を作る。
モデルの組み立ては一見難しそうですが、アプリのチュートリアルにしたがって組み立てていく形なので比較的分かりやすいそう。組み立てはじめて30分ほどで動かせるようになり、うまくいけば1時間45分ほどで完成します。
一方、プログラムは動作内容をあらわすアイコンを横につなぐもの。「スタートの合図」アイコンの後にアイコンをつなげていくことで動作を完結させます。本体に搭載するセンサーを複雑に組み合わせることで立体的な動きを表現できるしかけです。
▲動作アイコン例
「前に進む」「後ろに進む」
「おしゃべりをする(音声を再生する)」
「ダーツ(矢)を発射する」
「色を感知して開始」(カラーセンサー)
「モノを感知して開始」(モーションセンサー)
「握手(振動)で開始」(ジャイロセンサー)
基本は簡単なビジュアルプログラミングですが、より複雑な動作をさせたい人のため車輪の回転角度などを設定できる上級者向けモードも用意しています。たとえば通常は「1歩前に進む」とする動作を「車輪を前方に270度回転させる」と設定する形です。
レゴブーストとアプリの動きを核に、LEGOブロックを組み合わせて自分だけのオリジナルモデルをつくることもできます。簡単なところだと炎のブロックをデコレーションして火を吹くギターがつくれます。アプリには動物の動きをするモーションパターンが入っているので、オリジナルの動物モデルをつくって動かすのも楽しそうです。
レゴブーストはLEGOブロックで遊んでいるうちにプログラミング学習ロボットの使い方が学べる知育おもちゃの1種。
レゴのプログラミング教育といえば「マインドストーム」が有名ですが、マインドストームは通常のLEGOブロックとは違う特殊な形でした。レゴブーストは、おもちゃのLEGOブロックを組み立てる延長でロボットプログラミングが学べるしくみ。親や教師が指導しなくても子どもが自主的に遊びながら学べるのが大きな特徴です。
レゴジャパン マーケティング部 池畠裕里シニアマーケティングマネージャーによれば、レゴは1998年からレゴエデュケーションを通じてプログラミング教育に関わってきました。レゴブロックをベースとした「WeDo」、高度なプログラミングを学ぶための「教育版 レゴマインドストームEV3」などを展開し、全国6000校の小・中・高・大学、また50ヵ所以上の習い事・塾・通信講座で教材として採用されています。
日本では中学校でのプログラミング教育が必修化されました。2020年からは小学校でも算数・理科などでプログラミング教育を必修化する方針が決まっています。予備学習のためプログラミングトイの購入を考えている親御さんも多いと思います。レゴブーストは中でも親と子どもが一緒になって考えながら遊べるおもちゃとしてとてもよくできている印象でした。
レゴブースト購入時の懸念点としては、
・1つのモデルを組み立てたあと別のモデルで遊びたいと思ったときは完成させたモデルをぶちこわすしかない
・ブロックが特殊なのでほかのLEGOブロックと混ざったりなくしてしまったときうまく動かなくなってしまう
というやや致命的な弱点があるのですが、はじめからそういうものと理解して注意していればまあ大丈夫そうです。
親も遊びたくなるLEGOのロボットおもちゃ。わが家の子どもはまだ0歳なので対象年齢にまったく達していないことはおろか誤嚥の危険性さえあり近くにも置くことも許されないため、中学生の甥っ子にあげて遊びに行こうかとも考えてしまいました。
書いた人──盛田 諒(Ryo Morita)
1983年生まれ、家事が趣味。0歳児の父をやっています。Facebookでおたより募集中。
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