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電気の「見える化」、コスト削減から便利や安全の提供へ

2018年01月16日 15時40分更新

 パナソニックは、HEMSゲートウェイ「AiSEG2(アイセグ)」を中核としたスマートHEMSの機能を強化。同製品につながる機器を14社27機種(従来は4社23機種)に拡大し、家庭内における提供するサービスを拡張する。新たなサービス機能は、2018年3月21日から提供することになる。

HEMSゲートウェイ「AiSEG2」

 AiSEGシリーズは、2012年から販売を開始しており、2016年には、AiSEG2としては、パナソニック以外の家電や住宅設備機器にも対応するように進化。これまでに累計12万台を出荷し、新築戸建て市場における導入シェアは1位だという。

累計12万台を出荷

接続可能な機器は非常に多彩だ

 パナソニック エコソリューションズ社エナジーシステム事業部 新事業推進センター企画開発部の松本亮部長は、「これまでにもエネルギーの見える化、エネルギーの節電制御を進めてきたが、IoTやAIの活用により、家電や設備機器の遠隔制御、エネルギーの最適制御へと進化させ、HEMSの提供価値を高めていく。従来のHEMSは、新築住宅およびエネルギーという切り口の提案が多かったが、既築住宅のリニューアル時の提案や、家庭内での便利、快適性を実現する提案を増やしていきたい」とする。

パナソニック エコソリューションズ社エナジーシステム事業部 新事業推進センター企画開発部の松本亮部長

 同社では、新たに提供するスマートHEMSの具体的な活用例を示してみせた。

 従来からサービスを提供してきた、外出先からスマホを通じて、エアコンや照明のスイッチを入れることができる機能に加えて、新たな床暖房や風呂の湯張りのスイッチを入れることができるようにしたほか、エアコンにおいても、除湿機能に加えて、加湿機能の自動制御にも対応。「夏場の高湿度への対応に加えて、冬場の乾燥した環境を自動で改善できる」とした。

家事をラクにできる

快適な空間をエアコンと連携

 また、人工知能を搭載することで、翌日の天気予報を確認して、太陽光発電システムと組み合わせた「AIソーラーチャージ」機能を新たに提供。エコキュートを賢く沸かしあげ、買電力を削減できるという。

自動で省エネすることで家計も助ける

 「これまでにも、夜間と昼間の分散沸き上げを可能とするソーラーチャージ機能を搭載していたが、天気予報の情報をもとに、利用者がリモコンのボタンを押す必要があった。AIを利用することで、リモコンのボタンを押す部分を自動化。ポタンの押し忘れをなくすことができる」という。

 さらに、1日あたりの電気使用量の目標値を設定しておけば、目標値を超えたときに自動で運転を抑制。暖房設定の温度を24℃から20℃に変更したり、照明を30%減光したりすることで、電気代の削減を自動でサポートする。

 また、暴風警報などが発生したときには、電動窓シャッターを自動で閉めたり、蓄電状況を確認して少ない場合には蓄電を有線したりといったことを行うほか、スマホを通じて家の施錠状態と確認し、閉め忘れていた際には施錠することが可能になる。

見守り機能など安心を提供する使い方も

外出先からの施錠なども可能

 なお、今回の新製品の発売にあわせて、セキュリティ強化を目的に、これまでは初期パスワードを4桁としていたものを、機器ごとに異なる10桁のパスワードへと変更した。

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