似た仕事は「バッチ処理」を基本にする(HACK79)
レストランの厨房でも工場のラインでも、作業を効率化するためにどこでも行われているのが、「持ち場を決めて、担当者は1つの作業しかしない」という方式です。
たとえば車を作っている工場のラインでも、1人の作業員はある部品のとりつけを、他の作業員は別のボルトの締め具合をチェックといった具合に、自分の担当をしっかりとこなすことによって全体のクオリティを保証しているのです。
私たちの作業は、えてしてこのようにはいきません。電話を取り、書類を作り、印刷をして、メールに返事をしてというように、一日中、さまざまな作業をこなさなくてはいけません。
このときに意識しておくとよいのが、似たような作業を「バッチ処理」で行うという手法です。
バッチ処理とは、初期のコンピューター用語です。プログラムをカード式のバッチで入力することを指していましたが、その後、意味がしだいに広がって「同様の作業を1ヵ所に集めること」を指す言葉になりました。
たとえば、書類を作成してはメールの返事をして……という具合に反復横跳びをしているかのように作業をしていると、そのたびに頭や、使っているアプリケーションも切り替えないといけません。それよりは、比較的似た作業を連続して行う意識をもって、メールを5通返事したら、電話を2件こなし……といった具合に、作業を集めたほうが能率的です。
バッチ処理を上手にこなすには、大きめの付箋を机の上に貼り付けておき、それぞれに「メール」「電話」といった具合に書き、そこにタスクを蓄積しておきます。これで、「まとめて処理する」ということがスムーズにできます。
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