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“おおよそ”がわかるのがポイント:

デザインも機能もさりげない ハイブリッドスマートウォッチに惚れた

2018年01月01日 12時00分更新

ちょっとお願い:サブアイ通知復活を望む

 ところで、一つお願いがありまして。Signatur Connectedはサブアイと呼ばれるインダイヤルを装備しているのは前述したとおりなのですが、サブアイの左上は4分割になっていて、それぞれが色分けされています。

 以前は、たとえばブルーに設定した連絡先からメールが届いたときには、バイブとともにサブアイの針がブルーの範囲を指すようになっていました。つまり、この部分で誰からの通知かがわかったわけです。

 ところがアプリのアップデートで、通知のときに時計の連絡先を指す針が、長針と短針になった。そのかわりに、サブアイの通知機能がなくなってしまいました。記事執筆時点では、サブアイは、アクティビティーの達成度を表示するためにしか使えないようになっています。

 アプリの仕様変更の理由はわかります。スカーゲンのアナログ針式のハイブリッドスマートウォッチ「Jorn Connected」「Hald Connected」「SIGNATUR T-Bar」などは、サブアイがないため、長針と短針を動かして通知を知らせる方式しか使えないのです(※正確に言うと「Jorn Connected」「Hald Connected」は10時から12時に配置されたカラーポイントがあり、ここでサブアイの色分け部分と同じように使えました)。

 サブアイがあるモデルに関しては、アプリ側で通知をサブアイで知らせるオプションも付けてほしい。ささやかなお願いですが、次のアップデートに期待します。

デザインよしの腕時計に、スマホ連携をプラスした感じ
スマートウォッチを試してみたい人におすすめ

 Signatur Connectedを見た人に「スマートウォッチなんだよ」というと、驚かれることがあります。スマートウォッチと聞くと液晶ディスプレーのモデルを想像するためでしょうか。「何ができるの?」と聞かれたら、この記事で書いたようなことを話しています。

 中には、「液晶ディスプレーのスマートウォッチと、ハイブリッドスマートウォッチ、どっちがよい?」とたずねてくる人もいました。筆者は、フォッシルの心拍センサー付きスマートウォッチ「Q Control」を使ったこともありますが、正直なところ、優劣はつけにくいものです。というより、別物です。どちらにも特徴があり、よさがある。

 Android Wearを利用したスマートウォッチ、あるいはアップル「Apple Watch」といった液晶ディスプレーを持つモデルは、画面にいろいろなことを表示できますし、アプリも使えるほか、盤面のカスタマイズも可能です。

 変なたとえに思われるかもしれませんが「小さなスマートフォンを手首に着けている」イメージで考えると、違いがわかりやすいと思います。文字や画像を見られますし、アプリも使えます。音楽を本体に入れられるモデルもあります。そのかわり、普通の腕時計よりはちょっと大きかったりしますし、こまめな充電が必要です。

「腕時計としてさりげなく使える」のがよい

 一方、これまで書いてきたように、ハイブリッドは、“おおよそ”がわかる。スマホに通知があったよ、だいたいこれぐらい歩いているよ、といったことが把握できる。もし詳細を知りたければスマホを見てねということです。スマホを見るべきかどうかのきっかけをしっかり教えてくれる、ともいいましょうか。

 普通の腕時計に、ちょっと便利なスマホ連携機能をプラスした……ハイブリッドスマートウォッチは、そんなイメージです。スマホのように画面を操作することはできませんが、スマホを持っていなくても着信やメッセージがあったことは“おおよそ”わかる。

 そして、外見は普通の腕時計に近い。何しろデザインに関しては、北欧らしいミニマルな美しさに定評があるスカーゲンそのまま。スマートウォッチに見えず、日常でもさりげなく使えるのがポイントなのですね。

 見た目は普通の腕時計、機能は便利なハイブリッドスマートウォッチ。充電を毎日する必要もなし。「スマートウォッチはおもしろそうだけど、ちょっと不便かも」と懐疑的な人にも、ぜひ手に取ってほしいものです。


モーダル小嶋

1986年生まれ。担当分野は「なるべく広く」のオールドルーキー。ショートコラム「MCコジマのカルチャー編集後記」ASCII倶楽部で好評連載中!

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