グーグルは、12月13日からDaydream対応のVRヘッドセット「Daydream View」をGoogle ストアで発売することを発表した。これに先駆けて、12月1日からGoogle ストアで予約受付を開始した。本体サイズは幅167.8×厚さ117.1×高さ100.2mm、重量261g、素材は軽量ファブリック、日本で発売されるカラーはチャコールのみ。価格は1万2000円。
Daydream Viewは、Daydreamに対応するスマートフォンを本体にセットして利用する布製VRヘッドセットと、コントローラーがセットになっている。グーグルはVRのプラットフォームとして「Daydream」を発表し、ハードはこれまでダンボール製ビューアー「Google Cardbord」、初代Daydream Viewを市場に出してきたが、10月に発表された二世代目に当たるDaydream Viewが、この度日本で初めて発売されるグーグル製のVRヘッドセットとなる。
初代よりもより快適に進化したDaydream View
Google Daydream プロダクト リード Andrew Nartker氏は「Daydream Viewはスマートフォンベースなので、シンプルで手軽にVRを体験することができます。初代モデルよりも、ユーザーエクスペリエンスを向上し、より快適にVRを体験できるように改善しています。多くのひとの顔にフィットするようなフェイスパッド、とても軽いファイバーマテリアルを採用しています。Daydream Viewにより、世界中で初めてVRを体験するひとが何100万人も増えることでしょう」と、ビデオ会議形式で登壇し、説明をした。
初代モデルと比較したハード面の仕様変更は、「スマホの熱を抑えるためにフラップ部分にスリットを開け、さらにホルダーとスマホが接触を抑えるために隙間を設けた」「垂直に配した3点ストラップの採用」、「コントローラー収納をストラップの後方に追加」などだ。
Daydream View対応スマホ「Daydream ready」が必要、
ドコモは無償キャンペーン
Daydream Viewを利用するためには、グーグルが認定した対応するスマホ「Daydream ready」が必要になる。非対応スマホでは、対応するコンテンツをGoogle ストアで確認できない。対応モデルはLG V30+、Moto Z、ZTE Axon、ASUS ZenFone AR、Galaxy S8/S8+、Note 8。
対応スマホ、非対応スマホの違いは「CPU、GPU、ヘッドトラッキング、高解像度のディスプレーがDaydream Viewに最適にチューニングされていること」とNartker氏は話した。
NTTドコモは、1月から発売するLGの「LG V30+」を購入すると店頭で「Daydream Viewを無償プレゼント」するキャンペーンを発表している。
Daydream Viewの日本発売が、他国より遅れた理由のひとつに「市場にあわせたストーリーが必要」とNartker氏は話した。
より完璧なDaydream体験をユーザーに提供するためには、各国の市場に適したコンテンツパートナーや端末側のパートナーと一緒に取り組むことが必要で、そのために日本は一歩遅れた投入になったという。
DaydreamをChromecast経由でTVで大人数で楽しむ
発表会場では、GREEの「釣り☆スタ VR」のデモをが披露された。10周年版を元に開発中で、Daydreamのプラットフォームに完全対応し、マルチプレーは最大6人、オンラインプレーにも対応するという。
グーグルのChromecastをTVに接続することで、Daydream Viewを装着していない家族や友だちも、TVでゲームを視聴することで一緒に楽しむことができる。
VRはこれまで「ヘッドセットを装着したユーザーだけが体験できる」という極めて個人的な製品が多勢であったが、スマホを装着すればワイヤレスで楽しむことができTVにも投影可能という、Daydream Viewが日本でも発売されることにより、昨年の「VR元年」から一歩コマが進んだといえる。
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