5万円前後の安価な価格設定、セットアップの容易さから現在注目を集めているVRデバイスが「Windows Mixed Realityヘッドセット」。10月17日に提供開始された「Windows 10 Fall Creators Update」と同時にPCメーカー各社から対応ヘッドセットが発表されている。今回は12月9日に発売されるデルの「Dell Visor with Controllers VRP100」(以下Dell Visor)の実機レビューをお届けする。
Dell Visorはマイクロソフトが策定した「Windows Mixed Reality」規格に対応したVRデバイス。対応製品はエイサー、HP、デル、富士通、レノボなどのPCメーカーから発表されており、ヘッドセットのデザインはそれぞれ異なるが、基本スペックは同一で、コントローラーはまったく同じものが使われている。
「Windows Mixed Reality」対応ヘッドセットの主なスペック | |
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ディスプレー方式 | LCD |
ディスプレー | 2.89型×2 |
解像度 | 2880×1440(1440×1440×2) |
視野角 | 110度 |
リフレッシュレート | 90Hz |
センサー | 加速度センサー、ジャイロセンサー、磁気センサー、トラッキングカメラ |
インターフェース | USB 3.0、HDMI 2.0またはHDMI 1.4 |
オーディオ | マイク・ヘッドホン兼用端子(3.5mmステレオミニジャック) |
ケーブル長 | USB 3.0端子(Type-A)/HDMI(Type-A)コンボ端子ケーブル(ケーブル先端はUSB 3.0、HDMIコネクターに分岐) |
サイズ | 約幅170.5×奥行き270×縦130.5mm |
重量 | 約0.59kg |
コントローラー | モーションコントローラー |
「Dell Visor」の価格は実売価格4万8000円前後と最も安価だが、装着感、使い勝手はよくできている。ヘッドセットのストラップ部分には厚めのクッションが貼り付けられており、長時間装着していても頭を締め付けられるような窮屈さはない。
他社製VRヘッドセットの中には鼻の隙間から光が洩れてくることがあるが、Dell Visorには切れ込みが入ったゴムシートが設けられており、東洋人の低い鼻にもフィットする。3.5mmオーディオジャックが後頭部側に配置されている点も、イヤフォン/ヘッドフォンのケーブルが頬に当たらないようにするための配慮と思われる。
弱点はVRデバイスの先行者である「Oculus Rift」や「HTC Vive」に内蔵されている目幅調節機構が搭載されていないこと。コストダウンのために省かれたとしたら残念だ。
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