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iPhone Xを10日間使って見えたメリットデメリット

2017年11月16日 12時00分更新

 予約の段階から大騒ぎだったiPhone X。ここ何年かのiPhoneフィーバーの中で、一番盛り上がったと感じた。

 筆者も予約を開始2分で済ませ、発売日にキャリア版とSIMフリー版のiPhone Xを手に入れ、さまざまな記事を作成してきた。そのおかげでiPhone Xの良い部分、悪い部分が見えてきた。今回は発売後10日間を経たiPhone Xを改めて検証していく。

キレイで見やすくて満足
有機ELや全画面ディスプレー

 ディスプレーは有機ELを採用したことで、かなり発色が良くなった。筆者の前の機種がiPhone 6s Plusだったから余計にそう感じる。解像度も高く、動画も写真も非常にキレイだ。心配された晴れの屋外での視認性も悪くはない。どちらかというと液晶のほうが見やすい、というレベルだ。このあたりは、しっかりとチューンされている。

真ん中がiPhone X。Galaxy S8のほうが明るいが、見づらいということはない。 写真:外村克也

 全画面のディスプレーは、最初は新鮮だがそのうち黒いフチが気になって「あんまり全画面じゃないよな」と思うようになってきた。この分野はGalaxy Note8などのほうがデキは上だ。また、iPhone Xが発売されて間もないからだと思うが、この全画面を活かすアプリやゲームが少ないのが気になった。ほとんどがiPhone 8などのナンバリングiPhone用に作られているのと、iPhone Xの画面比率に合わせにくいのだろう。

 実際、iPhone Xへの対応を発表していないアプリなどは、画面からいろいろとはみ出してしまって、決定ボタンが押せない、HPのゲージが欠けてしまって見えないなどの弊害がある。これは残念すぎるので早急に対応してほしい。

ホームボタンがない! 操作が変わったこと

 スマホはタッチで操作するのに、ハードキーがあることに疑問を持っていたので、ホームボタンがないのは大歓迎だった。いっそのことボリュームキーとか、マナーモードスイッチとか、サイドキーもなくしちゃえ! と思ったけど、そうなるとフリーズしたときどうやって再起動するんだという問題が発生してしまうので、このままがいいのかも。

ホームボタンがないことは、もはやまったく気にならない

 ホームボタンレスは数時間も使っていれば慣れる。ホームへの戻り方はもカンタンなので、逆にホームボタンがあるiPhoneを使うと、戸惑ってしまうくらいだ。また、スワイプやフリップ、長押しなどを多用した操作は、全面ディスプレーと相性がよく、まさにこれからのスマホ操作のスタンダードといえるだろう。

 しかし、問題点がないわけではない。ディスプレーが縦長になったおかげで持ちやすくなったが、そのかわり親指が上に届きにくく、とくにコントロールパネルを表示する「画面右上から下にスワイプ」という動作がやりにくい。というか指が届かない。イチイチ持ち直さないといけないのは手間だ。この動作だけでなく、縦に持っていて上のほうをタップしないといけない動作はどれもキツイ。まあ、5.5型以上の端末なら漏れなく直面する問題ではあるのだが。

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