NECは11月7日、キーボード着脱式の2in1タブレット「VersaPro タイプVT」を発表した。Celeron搭載の安価な機種として、企業のテレワークにおけるセカンドPCとしての活用や、課外授業などの用途を踏まえた文教市場を想定。操作性や利便性を強化している。
LTE通信にも対応するため、作業現場で直接データやマニュアルなどにアクセスしたり、現場で編集したデータを送信することも容易に鳴っている。対応バンドとしては、3Gが1/6/19、LTEが1/3/18/19/21、LTEのキャリアアグリゲーションが1+18/1+19/1+21/3+19となっている。
タブレット本体はおよそ647g(最軽量時)。最大11時間のバッテリー駆動が可能だ。従来はドック機能を兼ねたキーボード部分にペンを収納していたが、本体(タブレット)側に収納部を設けた。取り出しやすい形状に加えて、ペンをなくしやすいという声にこたえ、ストラップホールを用意している。特に文教市場では右利き、左利きの両方に対応することが求められているため、ストラップは左右両方にある。ペンは内部にコンデンサーがあり、本体に収納することで自動的に充電が進む。15秒の充電で50分間の利用が可能だという。
着脱式のキーボード部(別売)は、マグネット部分を強化して、キーボードを付けて持ち運ぶ際にタブレット本体が外れにくくした。従来のVTシリーズでは本体側だけにネオジウム磁石があったが、キーボード側にも置いている。また無段階の角度調整が可能だが、キーボード側にサポートピンを用意して、開閉時に意図しない脱着が生じたり、コネクターの接続不良がでにくくなるよう配慮した。
LANやUSB、HDMIなどのコネクタを備えたドック機能も付加。Wake on LANにも対応する。端子は背面に集中させており、机上では常時設置しておき、その際の接続は有線。モバイルや移動時にはタブレットだけを気軽に持ち運びペン操作中心にする、といった使い分けが可能になっている。なお、PC教室ではキーボードを外付けする用途も多いため、キーボードがない別売の拡張クレードルも用意している。
また、デジタイザーペンも標準付属するうえ、およそ15秒の充電で50分ほど使用できる充電方式を採用している。
CPUにインテルのCeleron N3350を採用、4GBメモリー、64GB/128GB SSD、タッチ機能付き10.1型ワイドWUXGA(1920×1200ドット)液晶を装備。NECのテストでは、2015年秋の現行モデルに対して、9%程度の性能向上ができたとする。またフロントカメラの画素数も200万画素と倍にした(背面カメラは500万画素)。
本体にはUSB 3.0×2、Micro HDMI端子、マイクロSDカードスロットなどを装備。本体サイズは幅262×奥行き179.9×高さ11.9mm。より薄い機種もあるが、USB A端子を装備する点が特徴。キーボードドック側のサイズは幅262×奥行き228.5×高さ11~24.9mmで、重量649g。USB 3.0×2、1000BASE-TX、HDMI端子などを装備する。キーピッチは18.5mm、キーストロークは1.8mm。
業種別にビジネス用途向けの標準モデルと教育用途向けの文教モデルが用意され、標準モデル(最小構成)は12万3552円。また、本体のみ/キーボード付属/拡張クレードル付属モデルなどBTOにより選択可能。受注開始済みで、出荷開始は11月16日予定。
なお、NECは8月から引き取り・事前登録制のバッテリー交換サービスも実施している。バッテリー固定タイプの機種でも、有償交換が可能で、返却までの期間も従来の最長1週間から最短3営業日へと短縮した。単にバッテリー交換をするだけでなく、外観清掃なども実施し、故障や誤動作の原因となるホコリの除去なども実施するそうだ。価格は税抜3万5000円から(大容量タイプは税抜4万1000円)。
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