ワイドレンジでバランスも良好
熟成度の高い音を楽しめる「EPH-200」
最後は有線タイプでイヤホンとしては最上位モデルとなるEPH-200。ハイレゾ対応として6mm口径のドライバーをチューニングし、ワイドレンジ化を実現した。40kHzの超高域の再現を可能にしているという。
EPH-200
MMCX端子による着脱式の採用は、コードの向きを変更することができ、使い方に合わせてケーブルの流れをアレンジ可能。細かな点ではあるが、試してみると装着したときのケーブルがまとわりつくようなわずらわしさが少ないことが実感でき、使いやすくなっていることがわかる。
MMCX端子を採用。右側のみケーブルの根元が赤く塗られている
独特な2段形状のイヤーピースも、耳の奥でしっかりとフィットしコンパクトサイズなのに外れてしまうような不安感がない。
イヤーピースはEPH-W53同様、5種類を同梱
音はワイドレンジで高域の伸びやきめ細かな情報量の豊かさなど、ハイレゾ対応らしい繊細できめ細やかな再現が印象的だが、決して鋭く突き刺さるような音にはならない。鋭いシンバルの響きやエレキギターの絞り出すような高音もどこか感触が柔らかだ。ややキレ味や鋭さが物足りないと感じることもあるが、鈍った感じではなく、音の生々しさやライブ感がよく出ているとわかる。
余計な主張がないデザインで普段使いにぴったり
クラシックも低音の力感や豊かな響きもしっかりと出て、スケール感のある演奏になる。音場の広さと深さがよく出て、見通しのいい再現だ。オーケストラも臨場感豊かになるが、小編成の室内楽などを聴くと、より持ち味の良さが出る。チェロの艶やかな音色と胴が響いた朗々とした鳴り方はかなり気持ちが良い。
上品で優しい音は新製品共通のキャラクターと言えるが、ロックなどのエネルギーたっぷりの音もしっかりと伝えてくるなど、ニュートラルな音色もあってジャンルを選ばずに楽しめるタイプだと思う。派手な音で印象づけるタイプではないが、質の高さではかなり優秀なモデルだ。
本体のほか、イヤーピース5種と収納ケースが同梱
ヨドバシカメラ、ビックカメラ、e☆イヤホン、ヤマハ銀座店で先行試聴開始！ ヤマハらしさ全開の音と装着感をタップリ体験できる
鳥居氏のレビューにもあるように、今回の新製品は派手な味付けをあえて避けた「自然な音」が持ち味。それだけに、気になる人にとってはじっくり試聴できる環境が欠かせない。
そんな人たちに朗報！ 10月下旬からヨドバシカメラ、ビックカメラ、e☆イヤホン、ヤマハ銀座店にて先行試聴が始まっている。
また、直近では11月3日～4日に中野サンプラザで開かれる「秋のヘッドフォン祭り」にも出展するので、こちらも要チェックだ！
（提供：株式会社ヤマハミュージックジャパン）
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