UDカーボン復活で軽くて丈夫な「VAIO Pro PF」
今回の新製品では、13.3インチのPGシリーズにもLTEモジュールを搭載したことで、モバイルPCとしての選択肢が広がったが、いちばん変化があったのが11インチのPFシリーズだ。従来は同じシリーズながらデザインの統一感がなかったが、PGシリーズとPFシリーズはデザインや仕様を統一させ、よりVAIOらしいデザインに仕上がっている。
PFシリーズの天板は、「VAIO Pro 11」以来久しぶりに東レ社製のUDカーボンが復活。PGシリーズの天板は従来と同じマグネシウム合金だが、UDカーボンにすることで、同じ強度ながら30%ほどの軽量化を実現。約840~860gと従来より約80g軽くなっている。ボディーカラーはブラックとシルバーのほかに、ホワイトとブラウンの2色を追加。法人向けというと、ブラックやシルバーの印象が強いが、デザインを気にする企業にとっては選択肢が広がり嬉しい限りだ。
デザインは、従来よりシャープさが復活。最薄部で約15mmと1.4mm薄くなった。ディスプレーを開いた際のパームレスト角度が+1.4度付くようにチルトヒンジ構造も改善。手首の位置がより机に近づくようにしたため、より手首や手のひらにかかる負担を軽減している。
キーボード部分は、PGシリーズと同様にフラットアルミパネルを採用。見た目もスッキリしつつ、剛性的にもよくなり、キー入力時の歪みが少なくなっている。キーボードは、より打鍵感と音質を改善し、信頼性もアップ。さらに、要望の多かったUSキーボードが選択可能となり、USキー派の人にとっては使い勝手の改善もなされている。このあたりやボディー周りの仕様変更により、部材を日本で調達することになり、組み込みも日本、つまり安曇野工場で行なわれる。このため、「Made in Japan」が謳えるようになり、カスタマイズによっては、素早く対応できるとのこと。より品質が高くなり、信頼性が向上している。
指紋認証センサーが搭載可能になり、ログイン時やロック解除時のめんどうなパスワード入力から解放される。センサーはスマホでも採用されているタッチ式で、Windows Helloに対応している。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう