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ホンダの自動車製作プロセスで実証

市販デジカメを使って工業レベルの高精細3Dデータを作成

2017年09月19日 14時00分更新

ドアのクレイモデルから立体形状データを生成

 凸版印刷は9月19日、デジカメ画像から高精度な3D形状モデルを自動生成する画像処理技術を開発。本田技術研究所(ホンダ)の自動車製作において評価実験を行なったと発表した。

 これは2014年に開発した技術で、民生品のデジカメで撮影した複数枚の画像からステレオ撮影の原理で3Dデータを計測するもの。美術品や歴史的建造物などの測定の際、これまでのレーザースキャナーのような大掛かりな装置を持ち込む必要がなく、またカラー画像も同時に取得できるなどの利点がある。

 2016年よりホンダの協力により技術評価試験を進め、自動車のドアのクレイモデルに対して測定を行なったところ、誤差0.08mmという高精度のモデルを生成でき、CADへの適用に耐える精度を持つことを実証できたという。

平滑化処理後の誤差マップ(左)とゼブラパターンの投影図(右)

 凸版印刷では、今後さらなる精度向上を進めるとともに、業界向けの3D計測システムとして2017年度中のサービス開始を目指して開発を進めるという。

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