アユートは「Astell&Kern AK70 MKII」を10月14日に発売する。価格はオープンプライス。アキハバラ e市場での直販価格は7万9980円。2016年6月発表の「AK70」の上位機種で、AK70はしばらく併売する。
また、PCレスでリッピングができる、USB接続の外付けCDドライブ「AK CD-RIPPER MKII」の投入も発表となった。今秋発売予定で、価格はオープンプライス。アキハバラ e市場での直販価格は5万4980円だ。
内蔵CDドライブがHi-Fiグレードになったほか、重厚感のあるキューブ型デザインに変更。1260gとずっしり重く、制振性能も向上しているという。本体にはMicro-USBに加え、USB TypeCケーブルも付属する。AK70 MKIIはもちろん、AK240以降、最新のSP1000まですべての機種に対応するという。
先行試聴会の開催決定
アユートは9月25日の17:00~20:00に、dues新宿で「AK70 MKII」と「Michelle Limited」の発売前先行試聴会を開催する。参加費は無料。事前予約なども不要ということなので、興味を持った方は参加してみてはどうだろうか。
名称:「Astell&Kern AK70 MKII」「Michelle Limited」発売前 先行試聴会
日時:2017年9月25日(月)17:00~20:00
会場:dues 新宿(http://dues-shinjuku.diskunion.net/)
住所:東京都新宿区新宿 3-28-4 新宿三峰ビル 4F
JR新宿駅東口より徒歩2分、東京メトロ新宿三丁目A5出口より徒歩1分
アンプを強化、そしてデュアルDACに
AK70 MKIIのキャッチフレーズはAK70の“MUSIC FRIEND IN MY POCKET”に対して“YOUR NEXT PREMIUM”だ。この言葉が表すように、AKシリーズの高音質を手軽かつ身近に手に入れる点をコンセプトにしたAK70をベースとしつつも、より一層プレミアムな性能を提供する点に主眼を置いている。
第1の特徴はバランス駆動時の電圧(実効電圧)を4.0Vrmsと、直販価格49万9980円の超高級機「A&ultima SP1000」並みに強化した点だ。実際に内部を確認したわけではないのだが、アユートの担当者に聞くと、「アンプ部分の回路構成やオペアンプなど利用パーツはほぼ流用で、SP1000に限りなく近い」という。出力の大きさがまず目立つのだが、AK70に対してAK70 MKIIではS/N比(アンバラ:118dB/バランス:119dB)や歪み率THD+N(アンバラ/バランス:0.0005%)が大きく改善している。
第2の特徴は内蔵DACをデュアル構成にした点だ。シーラス・ロジックの「CS4398」を2基使用する。DAC構成は20万円超で売られていたAK240/AK120IIと同等だ。これだけで、同じ音質とは言いにくいのだが、左右のセパレーションなどに確実なメリットが出ると思う。
PCM変換/ダウンコンバートになるが、再生可能フォーマットとしてはPCM384kHz/32bit、DSD5.6MHzまでをサポートする。ネイティブ再生では192kHz/24bitまで対応する。ここはAK70やAK120IIと同じだ。DSD11.2MHzの商業配信音源も一部出てきているが、既存の配信フォーマットはおおむね網羅できるだろう。
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