10月7日に発売となるソニーの新ウォークマン「NW-ZX300/A40」と、ラインアップが充実したワイヤレスヘッドフォン/イヤフォン「X1000」シリーズを紹介してきた本特集。
第3回は新製品の新しいフィーチャー、具体的にはウォークマンのUSB DAC機能および、イヤフォン/ヘッドフォン用の新アプリについて詳しく紹介する。
ウォークマンをつなげてPCのオーディオをアップグレード!
新しいウォークマンはUSB DAC機能を搭載している。USB DACとはPCなどからUSB端子経由で音楽データをデジタル出力し、アナログ信号に変換するための機能だ。
ウォークマンは、自慢のフルデジタルアンプ「S-Master HX」(正確にはデジタルアンプだが、デジタル信号を入力して増幅し、最終的にアナログ出力するのでDAC機能を備える)を搭載しているが、これをUSB DACとしても使えるようにしたというわけだ。
USB DACとしての使えるということは、主にPCと接続して音楽再生をよりグレードアップできるということ。
ウォークマン単体の音楽再生でもいいと思う人がいるかもしれないが、PCならば内蔵ストレージの容量が大きいし、さらに大容量のNASなどに音楽を保存しておいてネットワーク経由で音楽を再生するといったこともできる。
いちいちウォークマンに楽曲を転送する必要がないので、PCで楽曲管理をしている人にとっては結構便利なのだ。ポータブル機ゆえのコンパクトさなので、PCのそばに置いても邪魔にならない。
ただし、ウォークマンゆえの弱点もある。まず、ヘッドフォン出力はあるが、オーディオ機器と接続するためのライン出力を持たないので、そうした出力端子などを装備した据え置き型USB DACと比べると制限がある。
ヘッドフォン出力を変換ケーブル(ステレオミニ―RCAプラグ)でアンプなどと接続することもできるが、基本的にはヘッドフォン/イヤフォンで再生する使い方になるだろう。
また、ウォークマン側の端子はUSBではなく専用端子(WMポート)となるので、専用ケーブルが必要。会社と自宅のPCなど、2ヵ所以上で利用したい場合はケーブルを持ち歩くか、複数本用意する必要がある。
さっそくPCと接続して、USB DACとして使ってみる
新ウォークマンをUSB DACとして使うのは、思った以上に簡単だ。まず、PCと付属の専用ケーブル(WMポート―USB B)で接続。これは、PCのUSB端子から充電する場合や、音楽データの転送をするときと同じだ。
通常ならば、充電/USBストレージモードに切り替わるが、操作画面の上部にある「DAC」アイコンをタッチすると、「USB DACモード」に切り替わる。
あとは、PC側でオーディオデバイスの選択をすれば準備完了。音楽再生ソフトも再生デバイスの選択をする必要がある。
基本的には、USB DAC機能を使うには、別途ドライバーソフトをインストールする必要がある。取材時点ではドライバーソフトはまだ提供されていないが、10月7日の発売までには用意されるだろう。
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