夏に辛いものを食べたくなるのはどうしてでしょうか? 外気の暑さと辛さの刺激で相殺してクールダウンできるなんてわけはもちろんなく、ハフハフと身体の熱が上昇しててがダラダラに。でもそれが私はちょっとした快感であったりもします。マゾなのかしら。
■家系ラーメン「壱角家」の激辛店
さて、この日も暑かったので私ナベコは辛い物を食べに行きました。渋谷に今年7月にオープンしたばかりの「壱角家RED」は店舗を拡大している家系ラーメン「壱角家」初の“激辛”を売りにしたお店。名物は、最強に辛い唐辛子とギネスでも認定された「トリニダード・スコーピオン・ブッチ・テイラー」を使用した「辛みそ RED 閻魔」(1150円~)。
この日は暑くてボーとしてしまって検討する余裕がありませんでした。とりあえず辛いのを食べようと券売機で即決。閻魔様かかってこい!
■最強に辛いという「辛みそ RED 閻魔」
オーダーしたのはトッピングが豪華な「特製辛みそ RED 閻魔」(並1570円)。
看板商品である辛みそラーメン「辛みそ RED」は、“風神”→“雷神”→“竜神”→“閻魔”と辛さレベルを選ぶことができます。トッピングによって「味玉辛みそ RED」、「チャーシュー辛みそ RED」などバリエーションがあります。
「辛みそ RED 閻魔」は、角煮がふんだんに乗った豪華な具材で、かつ辛さのレベルもマックス、テンションマックス。値段こそ高いですが、思い切ってポチっとしたくなる見た目です。
■レールに乗ってラーメンが登場
壱角家REDの店内はレーンが巡ったカウンター席がメイン。テーブル席も一部あります。オーダーは、券売機でチケットを買い、座席のタブレットでチケットのバーコードを認識させて注文するという最新のシステム。タブレットで麺の硬さや背脂の調整もできますし、追加のトッピング、サイドメニューの注文もできます。
オーダーを完了してしばし、滑車に乗って目の前にラーメンが運ばれてきました。かっぱ寿司の特急レーンの要領です。わかっていても、目新しくてびっくり。お子様は喜びそう。お子様、辛いの食べに来るかな。
■牛乳がセットでついている
閻魔が静かにスライドして降臨。さて、「特製辛みそ RED 閻魔」の隣には……。おや? 牛乳が。
「特製辛みそ RED 閻魔」
(並1570円)
壱角家REDでは辛さ対策として、辛さをおさえる効果があるという牛乳をサービスで提供しているのです。確かに、牛乳は辛さを抑えてくれそうですね。
いつ飲めばいいのでしょうか? 個人的には、辛さをしっかり堪能したい人はとりあえず牛乳には手をつけず、辛さでしんどくなってきたころに流しこむ感じがよいものと思いました。
もちろん、辛いものを食べに来たので刺激を求めているわけですが、ツラくなったら牛乳が楽にしてくれるかもしれないという命綱。感謝。
■閻魔に挑戦!
「特製辛みそ RED 閻魔」の具材はたっぷりの角煮と煮玉子と赤い唐辛子、緑の唐辛子。上にふんわりのっているのはおかかと糸唐辛子。角煮の下にはモヤシが入っていました。具だくさんなので、かきわけながら汁やスープにたどりつく感じ。
スープは普通のみそラーメンらしい色ですが、最強に辛いと言われる唐辛子トリニダード・スコーピオン・ブッチ・テイラーを使用した辛みそが入っているそうです。
いただきまーす。
スープのベースは濃厚とんこつスープ。それに辛みそ、四川山椒を加えているそうですが……。
辛いけれど、おいしい!
刺激が強くてピリピリと辛いです。ですが、とんこつスープのうまみもきいているので、最初から激辛と覚悟していると、なんだこんなものかと拍子抜けするほど。意外にも「辛い」よりも「おいしい」という感想が最初に口から出ました。
■閻魔おそるに足らず!
スープは濃厚ではありますが、例えばあの「中本」ほどドロドロしているわけではありません。ですが重量感がものすごいわけではありませんし、乱切り麺がほどよい太さ長さでスープによく絡むので、女性でも食べやすいです。
角煮がとろんと甘めに煮込んでいるため、箸休めにもなりますよ。辛いのが少しツラくなっても角煮と牛乳のダブルで復活そうです。
ところで、閻魔に使用されている唐辛子トリニダード・スコーピオン・ブッチ・テイラーですが、辛さをはかるスコヴィル値でいうとハバネロが25万ほどであるのに対して150万ほどあるというおそろしい辛さのもの。大量に使っているわけではなく、唐辛子とブレンドして使用しているとのことですよ。
おそろしいと思いましたが食べられないほどの辛さではなく、バランスがわりとよくイケる、というのが感想です。
あくまで個人の感想です。辛さへの耐久性って人によって違うので注意。それにしても閻魔は私にとってはそれほどでもなかったな。ふふ。
■油そばがやばい
なんて調子に乗っていたら店員さんから「つけ麺や油そばのほうが辛いかもしれません」とそそのかされました。スープが少ないほうが辛さを鮮烈に感じるそうな。確かに中本でもつけ麺が辛いですからね。
そこで、辛みそは他の人に食べてもらって「麻辣油そば RED 閻魔」(並1050円)にも挑戦してみることにしました。
「麻辣油そば RED 閻魔」
(並1050円)
麻辣油そばはトリニダード・スコーピオン・ブッチ・テイラーを使用した閻魔か、そうではない「麻辣油そば RED」(並780円)を選べます。
「麻辣油そば RED 閻魔」に乗っているのは、チャーシュー、水菜、糸唐辛子など。唐辛子の粉が大量に乗っているようです。おそろしいことに麺が赤い。麻辣油そばは麺にも唐辛子を練り込んでいるとのこと。
顔を近づけると……。
「ゴホッゴホッ」
香りを嗅いだだけでむせました。唐辛子や山椒の香りが鮮烈すぎて、これはいやな予感。
■香りだけでむせた
スープを絡めて食べようとしたら、油そばなので汁がほとんどないのですね。唐辛子まみれの麺をただただ口に運ぶのだという、恐怖を感じました。
う~、食べられるかな? おそるおそる口にしてみたら、
あ……、おいしい!! 唐辛子、山椒って刺激もあるけど、同時に香ばしいじゃないですか、ヒリヒリするのですがスープがあまりない分、それらの良い香り、香ばしさが存分に感じられるのです。
辛いけれど、暴力的な辛さではなく、唐辛子のよいところを堪能できる究極の油そばなのかもしれません。香辛料の香りが好きな人はハマりそう。
ですが……。
やっぱり辛いっ。
辛さって、私の理屈だと体内に蓄積していきます。最初はよくても継続して食べることによって口が痺れてきてツライことに。閻魔様だけに舌をひっこ抜かれそうな痛みがありました。
牛乳に助けられつつ、なかば泣きながら完食しました。今日ほど牛乳のことを欲したことはありません。ステキなことに牛乳はおかわりできましたよ。ありがとう牛乳。
■3分間で閻魔を食べらるか
辛い、けれどお腹の中が熱くなって充実感がある。泣きそうだったけど私のマゾっけがくすぐられて最高です。壱角屋 REDでは夏季限定で“閻魔”のメニューを3分間で完食できたら一部飲食店で使えるVIPカードを進呈するというチャレンジ企画もやっています。
3分間は正直ハードだと思いますが辛いもの好きな人は夏の思い出に挑戦してみてはどうでしょう。
なおメニューにはスタンダードな壱角屋の「ラーメン」(730円~)なども用意しています。辛くありません。辛いもの好きな人、そうでない人が共存できる優しさがあります。余談ですが、閻魔とは怖いだけの存在ではなく地蔵菩薩の化身ともみなされています。
■「壱角家RED 渋谷道玄坂店」
http://ikkakuya.jp/red
住所:東京都渋谷区道玄坂2-9-10 2階
営業時間:月-木11時~翌6時、金11時~翌8時、土24時間、日・祝8時~翌6時
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ナベコ
寅年生まれ、肉食女子。特技は酒癖が悪いことで、のび太君同様どこでも寝られる。30歳になったので写経を体験したい。Facebookやってます!
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