見た目はややチープな印象だが……中身は満足
オンラインで注文してから2週間。(製造地と思われる)中国の合肥市というところから実機が送られてきた。
早速開封してみると、やはりT500よりも横幅は大きい。しかし、本体が25.4mmと薄いため、極端に大きいという感じではない。
見た目の印象は、E570は天面の天板がツルツルしていて、やや安っぽさを感じる。ここはThinkPadらしくない印象だ。
筆者が従来使っていたT500と使い勝手において大きな違いは、テンキーが付いていること。右側にテンキーがあるため、必然的にキーボードの中心にあるポインティングスティックの位置が左にずれる。
気になる人は気になるのであろうが、筆者はまったく違和感を感じなかった。よく考えたら、昔はポインティングスティックが液晶画面の横に配置された変態的なマシン(東芝のLibretto ff1100)だって普通に使っていたので、ポインターがどこにあろうが気にならない。
キーボードはアイソレーション仕様となった。打ち心地自体は、長年使ってきたT500に似ていてしっくりくる。10キーの右側にはEnterキーとBSキーもあるので、右端の下のキーを押せば決定、上のキーを押せば1文字消す、というこれまで体に染みついたキー操作を継続できる。
最上部のキーは機能キーとファンクションキーの兼用となっている。デフォルトでは機能キーが優先され、Fnキーとの同時押しでファンクションキーが有効になる。
筆者はファンクションキーをよく使うので、デフォルトで機能キー優先は嫌だなと思ったが、Fn+ESC(Fn Lock)キーを押すことでファンクションキー優先に切り替えられる。
さらにうれしいと思ったのは、テンキーの上にあるキーを押すと電卓アプリが起動してくれること。何か計算したい時にメニューから探すことなく、すぐ電卓アプリが使えるのは超便利だ。
マシンパフォーマンスに関しては最新CPUということで言うまでもないのだが、やはりメモリーが8GBあると快適だ。T500はメモリーが4GBしかなく、むしろそこがボトルネックになっていた。
ちなみに注文時、初期状態はHDDだったのだが、動作パフォーマンス的にHDDはないな、と思い128GB SSDに変更。容量は少ないが、大容量のデータについては外付けHDDに保存すればいいので問題ない。
有線LAN端子の場所がよくないが
内蔵メモリーやストレージにアクセスしやすいのは○
1つ気になる点がある。側面にDVDマルチドライブがあるのだが、有線LAN端子がその手前にあること。有線LANケーブルは机の奥、PCの背面方向から伸びている場合がほとんどだし、筆者の環境もそうだが、ケーブルをつなぐとDVDマルチドライブのトレーを開けたときに干渉する可能性がある。というか、ケーブルが邪魔だ。
別途「ThinkPad USB 3.0 Ultra Dock」という拡張インターフェースオプションがあり、そちらにも有線LANポートが付いているので、しばらく使ってみてどうしても邪魔に感じるようなら追加購入しようかと考えている。
一方、ThinkPadらしい部分を感じたのは、底面を見たときだ。ネジ2本でカバーが外れるようになっている。ネジを緩めると、メモリーと1st、2stドライブベイに即アクセスでき、簡単にパーツの交換や拡張が可能。1stは2.5インチベイで、2stはM.2用スロットとなっている。
また、外部映像出力として、HDMIに加えてD-Sub15ピンの端子も装備。古いCRTディスプレーなどにも映像を表示できる。ThinkPadらしいかどうかは別として、レガシーデバイスに対応しているのはちょっと感心だ。
7万円ならお買い得だった気がする
ぶっちゃけ、7万円台でこのマシンはかなりお買い得だと思う。後は耐久性だが、こればかりは何年も使ってみないとわからない。ただ、T500を超える10年選手になる予感はするのである。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります