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音楽演奏が変わる!? ミュージシャンのための「MOVERIO」活用術

2017年07月18日 11時00分更新

文● ハイサイ比嘉
提供: エプソン販売

「MOVERIO BT-300」で楽譜を表示して、ギター演奏に挑戦

 次に挑戦してみたのが、「MOVERIO BT-300」に楽譜を表示させて、演奏してもらうというもの。

 実は以前、「プロも絶賛! 「MOVERIO BT-300」+ドローンは最強の組み合わせだ!!」で、プロの方に「MOVERIO BT-300」とドローンの組み合わせでを操縦を試してもらったのだが、スマートフォンを使った操縦に比べ快適という評価を得ていた。スマートフォンの場合、手元と空中のドローンの間で視線移動を行う必要があり、それが操縦トラブルの原因になりやすいのだが、「MOVERIO BT-300」なら、画面上の情報と空中のドローンとを同一視線上で把握しやすくなる。これが快適さを生み出していた。同様に、今回の「MOVERIO BT-300」で楽譜を表示させて演奏という場合でも、役立つのではないかと考えたのだ。

「MOVERIO BT-300」を装着している操縦者は、アプリ画面と、シースルーのグラスの先にドローンが実際に見えている状態となる。これが快適さを生み出していた

 楽譜を表示させるアプリは、「MOVERIO BT-300」対応プレゼンテーションアプリ「Epson Presenter Assistant」を利用した。ザックリ説明すると、プレゼンテーションの補助に特化したPNG形式画像ビューワーで、機能については「次のページに進む」「前のページに戻る」に絞られている(画像の拡大縮小などは行なえない)。画像ビューワーとしては、OS標準のアプリ「ギャラリー」があるものの、次のページに進んだり、前のページに戻ったりするための操作が後述のフットペダルで行なえないため、今回は利用していない。

 ページ切り替えについては、Bluetooth接続対応のフットペダル「Donner page turner」で行なっている。このDonner page turnerは、足でペダルを踏むことで、プレゼンアプリのページ切り替えやWebブラウザーのスクロールなど簡単な操作が可能になるという製品だ。例えば、今回の「Epson Presenter Assistant」の場合であれば、右ペダルが「→」キー(次のスライド)、左ペダルが「←」キー(ひとつ前のスライド)となるよう設定している。ハンズフリーでさまざまな作業が行なえる「MOVERIO BT-300」のメリットを強化できる周辺機器といえるだろう。

楽譜を表示させるアプリは、「MOVERIO BT-300」対応プレゼンテーションアプリ「Epson Presenter Assistant」を利用

ページ切り替えは、Bluetooth接続対応のフットペダル「Donner page turner」で行なっている

ポケットがない服を着ていたため、「MOVERIO BT-300」のコントローラーはイスの隙間部分に置いてもらっていた

 佐藤さんに実際に試してもらった感想は、演奏中に楽譜を手でめくるという動作はかなり面倒なため、「MOVERIO BT-300」を足で操作する形で表示させられる(ページを進められる)のは、ありがたいとのこと。ただ、楽譜の内容(スコア)を好みのサイズで表示させたい、その場で自由に調整したいとのことだった。また、教則本などに掲載されているような、短いフレーズのスコアを大きく表示して切り替えるようにすると、初心者の練習にも役立つのではないかというコメントをいただいた。

実際に演奏してもらっているところ。演奏中に楽譜を手でめくるという動作はかなり面倒なため、「MOVERIO BT-300」を足で操作する形で表示させられる(ページを進められる)のは、ありがたいという

 先に触れたように、「Epson Presenter Assistant」は、プレゼンテーション向けに機能を「次のページに進む」「前のページに戻る」に絞っており、画像の拡大縮小などは行なえない。そのため、楽譜内容の表示サイズの調整は、「Epson Presenter Assistant」向けにデータを作成する際にグラフィックツールなどで行なう形になる。一部を拡大表示した状態を維持したまま次の画像を表示するアプリというのもなかなか聞かないため(拡大した画像の別の部分をスクロール表示するものが一般的)、ユーザー側で自分が見やすい大きさにトリミングするなどして調整するという方法が手っ取り早いだろう。

「MOVERIO BT-300」を使った楽器演奏に挑戦してみよう!

 「MOVERIO BT-300」は、高精細なシリコンOLED(有機EL)ディスプレイを採用しているおかげで動画を視聴しやすく、初心者向けの教則用ビデオを使った楽器演奏の練習に役立つことが分かっていただけたはず。「MOVERIO BT-300」に楽譜を表示させて演奏するスタイルも、ユーザー側で表示サイズを工夫する必要があるものの、楽譜をめくる負荷を減らすという実用性を追求してみる価値はありそうだ。「MOVERIO BT-300」を手に入れて、ひと味違う体験に挑戦してみてほしい。

用意が必要な周辺機器、アプリは?

Bluetooth接続対応のフットペダル「Donner page turner」

 「Donner page turner」は、Bluetooth接続対応のフットペダル。同様の製品はいくつかあるのだが、iOS機器のみの対応だったり、操作できるアプリが限定されていたりというものが多く、Android OSベースの「MOVERIO BT-300」でも利用でき、さまざまなアプリと組み合わせやすいということで、この「Donner page turner」を採用した。「MOVERIO BT-300」との接続についても、一般的なBluetooth接続同様の手順で手軽に行なえる。接続後は、機能切り替えボタンを押すことで、上下矢印、左右矢印、ページダウン/アップなどアプリに合わせた操作方法を選択できるようになっている。

「MOVERIO BT-300」対応プレゼンテーションアプリ
「Epson Presenter Assistant」

 「Epson Presenter Assistant」は、「MOVERIO BT-300」対応プレゼンテーションアプリ。「MOVERIO Apps Market」から無償で入手可能だ。アプリを起動すると、「MOVERIO BT-300」の内蔵ストレージまたはマイクロSD上にある任意のフォルダーからPNG形式画像を読み込み、「MOVERIO BT-300」のシリコンOLEDディスプレーに表示できるようになる。「スライド1.png」「スライド2.png」「スライド3.png」と連番となるようPNG形式画像データを用意すると、複数ページの楽譜を閲覧可能。また曲目の名前をつけたフォルダーを作成することでPNGデータを整理できるため、演奏前に複数の曲の楽譜データを用意しておくということも行なえる。

(提供:エプソン販売)

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