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PS Nowもプレイ可能!性能向上で使用用途の広がった最新スティックPCレビュー

2017年07月03日 11時00分更新

イマドキのスティックPCならゲームはできるのか!?

 フルHD動画の再生が難なくこなせることからもわかる通り、ブラウザーゲームなら十分遊べる性能があります。しかし、インストールが必要なゲームとなるとeMMCが32GBしかなく、たとえCPU負荷が低いものでも厳しくなります。そこで考えたのが、「ゲームの実行は外部に頼ればいいのではないか」ということ。つまり、リモートプレイです。

 まずはリモートデスクトップソフトとして「TeamViewer」を使ってみたのですが、遅延が酷くてプレイは厳しい状況でした。ならばストリーミングプレイ専用のサービスならどうかと試してみたのが「PlayStation Now'(PS Now)」。ゲームそのものはサーバーで実行し、画面だけを手元に表示するという方式のサービスです。「戦国無双」をプレイしてみましたが、ボタンの反応が少し鈍く感じるくらいの違和感と、たまにガクっと遅くなるといったことがありましたが、ほぼ問題なく遊べました。CPU負荷は最大で80%くらいまで上がってしまいますが、なんとか耐えてくれます。

通信速度は最低5Mbps、十分にプレーするには12Mbps以上必要ですが、5GHz帯を使うなら200Mbps以上出てますから、無線LANでも余裕ですね。インターネット接続の速度はまた別問題ですけど

ボタン押してからちょっとだけ遅延があるような感じがしますが、よほどシビアなゲームでなければ問題なし。スティックPCへの負荷も30~80%くらいで、意外と負荷も低めでした

 もうひとつ試したのが「Steam」のストリーミングプレイです。PS Nowがゲームの実行をサーバーに任せたように、ゲームの実行を別に用意したPCに任せ、画面だけを手元のPCへと表示する方式です。「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」を試してみる限り、画面の乱れや遅延が大きく、ギリギリプレイできなくもない、といった感じでした。インターネットを経由しないぶん快適にプレイできそうだったんですけどね……。画質や解像度を落とすなどすれば、もう少し快適になるかもしれません。

別のPCでゲームを実行し、画面だけ表示するのが「ストリーミング」。手元のPCでゲームを実行しないという、PlayStationNowと似たような方法です

一応プレイはできますが、遅延や画面の乱れが……。解像度の設定を落とすといった負荷を軽減する方法を駆使すれば、なんとかギリギリ遊べそうです

 なんとも中途半端な結果ですが、タイトルによってはストリーミングプレイはイケそうな手ごたえがありました。たまにはリビングの大きなテレビで遊んでみたい、というときに、スティックPCを活用するというのは面白い使い方ではないでしょうか。

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