週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

7月下旬より順次切り替え ビールの味はどう変わったの?

キリン一番搾りの味、変わります。新旧飲み比べてみた

2017年06月07日 17時00分更新

 「キリン一番搾り生ビール」がリニューアルします。一番搾りの製法をベースに工程を見直し、味を刷新。新一番搾りは7月下旬製造品より順次切り替わるかたちで小売店に並びます。

 酒好きの記者は思います。一番搾りはもともと十分においしかった。それをリニューアルとは?

一番搾り、変わっちゃいます。

酒税一本化に向けて成長を目指す

 キリンビールは6月5日に新一番搾りの記者発表会を開催しました。ビール類酒税一本化によるビール酒税引き下げが始まる2020年を見据え、フラッグシップビールであるキリン一番搾り生ビールをフルリニューアル。一番搾りの30周年でもある2020年を中期的なゴールに据えます。

 酒税一本化は、政府が2026年を目処に進めている税制改正。発泡酒や第三のビールなどに分かれているビールの定義を緩和し、ビール類として税金を一本化。発泡酒などの価格は増税されて高くなり、ビールは減税されて安くなる形です。

新しくなったキリン一番搾り。

 メインターゲットはビールの消費比率が高い40~50代。最近は多様化するビールの嗜好に合わせ、定番製品だけでなく、キリンビールブランドではクラフトビール「グランドキリン」や地域ごとのバリエーションを売りにした「47都道府県の一番搾り」といった新製品も展開しています。

 そんな中でも、やはり最もビールを多く飲む層にむけてキリンビールの看板である一番搾りを「一番おいしいビール」と感じてもらいたい、日本のビールの本流でありたいと、味のグレードアップを追求しました。

蓋が金色になりました。

 新一番搾りはパッケージもちょっとだけ変化。上蓋は高級感ある金色に。缶の正面には雫のマークが従来品より大きくなってやや立体的に描かれています。

発表会では、キリンビール 布施孝之 代表取締役社長が不敵の笑みを見せていました。

飲み比べてみた!

 味は具体的にどう変わったのでしょうか?

 新一番搾りは麦汁ろ過工程における温度を低温にすることで雑味・渋味を低減した、そう。また、酸味や甘い香りを抑制することで、より調和のとれた味わいを実現したとうたっています。

 なるほど、ポイントは低温ろ化。味わいとしては「麦のうまみ」がアップした、とのこと。

 んー、ですが……。説明をきいて、記者は「?」となってしまいました。一番搾りはもともと“一番搾り麦汁”のみを使用するため雑味が少ないクリアな味わいが特徴。それなのに、雑味がさらになくなったとは。

左が新一番搾り。

新一番搾りは蓋がゴールドなので、見分ける時の目印になります。

 発表会では、従来の一番搾りとリニューアルした新一番搾りの両方用意がありました。おかげさまで、納得いくまで飲み比べができましたよ。

飲みます。

 はじめに従来品を飲みました。キリッとしたラガーならではのキレと、スッとした後味。次にリニューアルした新一番搾り。香りが一番搾りより豊かな感じがします。うまみがあって、ふわっとまあるい風味。

飲んでます。

 どちらもおいしいけど印象として従来品は「キリッ」、新一番搾りは「ふんわり」。雑味が減ったぶんキレが増すのかと思っていましたが、違いました。

 ですが、飲んでいるうちにわかりました。断然、新一番搾りの後味がクリア。

 麦のうまみが上品に広がり、余韻が美しく消える。一方、従来品はキレこそ心地よいものの、やや抜けがギザギザしています。

けっこう印象が違う
ぜひ飲み比べてみて

新一番搾りはうまみがふくよかで、後味がクリア。

 実をいうと、飲んでいるうちビールがあたたまってきたことで差が鮮明になったものと思います。キンキンに冷えてはじめに飲んだひと口こそ、従来品のエッジがきいていて印象に残ったのですが、飲んでいるうちに新一番搾りの美しさが際立ってくる。

 ぜんぜん、違いました。

 どちらが良いかと言われると、私は新一番搾り。従来のキリン一番搾りも十分にクリアだと思っていたけど、比べてみて雑味を認識できたのはびっくり。それだけ新しいものがこだわりぬいてピュアに仕立てたのだと思います。

 ただ、従来品を惜しむ声もあがるものと思います。どちらにしてもおいしいので、飲み比べてみないと味の差はそこまで意識されないかもしれませんが。

飲み比べると繊細な差がわかるはずなので、ぜひ試してみてください。

 気になる人は夏前に今売っている一番搾りを買っておいてリニューアル後に飲み比べしてみてください。新一番搾りは7月下旬以降、順次店頭に並びます。

■関連サイト


ナベコ

寅年生まれ、肉食女子。特技は酒癖が悪いことで、のび太君同様どこでも寝られる。30歳になったので写経を体験したい。Facebookやってます!

人気の記事:
酒好き必訪!超コスパの神楽坂「塩梅」の日本酒飲み放題 」「串カツ田中が100円均一なので、一番高い串を食べてきた」「アラサーが女子大生にまんまと成りすませるか試してみた」「“噂のダイソー100円ワインを飲んでみた

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事