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コストとサポート、そして個人の生産性

企業がPCを選ぶとき――VAIOも使う情シス担にPC選定基準を聞く

2017年05月25日 09時00分更新

ランニングコストも考えて導入を決めよう

 今回、情報技術課が導入していたVAIO S11は法人向け製品である「VAIO Pro 11|mk2」と同等機だ。法人向けになると、企業の要望に合わせてキッティングが行えるため、箱を開けて電源をいれれば、すぐに利用できる状態で納入できたり、サポート期間を長くしたり、管理番号を刻印/シール対応したりと、情シスの負担を大幅に軽減できる。

 最初にコストを重視する企業が多いという話をしたが、初期導入コストだけに目を奪われて導入を決めてしまうのは注意が必要だ。長期に渡って使用すると、故障はもちろん、どこかしらヘタってくるもの。また、モバイルPCとして導入したものの、使い勝手の面で別途タブレットを導入したり、どこでも通信ができるようにモバイルルーターを導入したりと、別途調達費用がかかったり、余計な管理が必要になったりと、ランニングコストがかかる場合もある。PCのライフサイクルを考慮し、どのくらいコストがかかるのか、トータルで考えることが重要である。

 VAIO Pro 11|mk2(VAIO S11)には、LTE対応モデルが用意されており、SIMフリーなのでMVNOの格安SIMを利用でき、いつでもどこでも通信が可能だ。働き方改革としてテレワークが注目されているいま、外出時にいつでもネットへアクセスできることは重要。万が一PCを紛失したとしても、MDMなどの管理ツールを利用することで、リモートからデータを消去して、データの流失を防ぐといったセキュリティ面での担保も得られる。

 さらに別途モバイルルーターやスマホのテザリングに頼ることなく、PC単体で完結できることは、コスト低減にも役立つ。

 品質面では「安曇野FINISH」も心強い。導入時の初期不良のリスクが減らせるほか、修理もすべて安曇野工場で行なわれており、万が一故障した場合の安心度も高い。

↑VAIO製品に同梱されている「安曇野FINISH」のカード。実際にどのような作業をしているのか、次回以降紹介していく。

 PC選びは、使い勝手のよさと品質、サポートにも目を向けて判断することで、仕事の効率もアップし結局はコスト削減にもつながってくる。VAIOがこだわる使い勝手やデザイン、品質、サポートは一体どういったものなのか。次回は、VAIOの心臓部である安曇野工場へ潜入し、品質面を中心にVAIOの驚異的なこだわりをレポートする。

↑PC一台一台、企業の要望に沿った設定がBIOSレベルで施されていく。VAIOの場合は、レーザー刻印のようなことも可能だ。

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