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コストとサポート、そして個人の生産性

企業がPCを選ぶとき――VAIOも使う情シス担にPC選定基準を聞く

2017年05月25日 09時00分更新

情シスの人に話を聞いた

 ここで、実際に情シス担当の話を聞いてみよう。

 取材では社員数2000人ほどの規模で、様々なメディアに向けたコンテンツ制作やライツビジネスを展開している、企業の担当者に質問した。

 この会社の場合、情報システム部では、社内のネットワーク管理からPC/サーバーの管理、セキュリティー管理などすべてを見ている。同時に会社全体の標準選定機にも関わっているそうだ。標準選定機は、導入するとなると、数百のオーダーになるため、どうしてもコストコンシャスになってしまうという。PCサイクルは4年程度のため、最近のPCだと故障する頻度も低くなってきており、どのメーカーの製品を選ぶかは差のつきにくい状況だそうだ。

 ウェブ制作やコンテンツ制作を手掛ける部署も抱えている。モバイルマシンを抱えて飛び回る営業マンもおり、部署ごとに要求する内容が異なるため、仕事の効率を考え、標準選定機だけでなく、BYODや部署ごとに導入するPCを選定できる自由度もあるという。内勤が主の場合でも、複数に分かれた拠点間での打ち合わせや会議の機会が多く、一部部署では、生産性を高めるため、標準機ではない「VAIO S11」を導入しているケースもあるそうだ。

 VAIO S11を導入した部署は、PCを使った作業や業務が主体で、かつ生産性を重要視しているため、些末な部分の使い勝手にもこだわりたいという。

 例えば、余裕のある「Enter」キーや「Shift」キーのサイズやモバイル時の重量、堅牢性などだ。11型のノートPCの場合、製品サイズにこだわりキーピッチやキーサイズが変則的だったり、キータッチが貧弱だったりするケースがある。VAIO S11の場合は、アイソレーションタイプでキーストロークが約1.2mm、キーピッチは約16.95mmでShiftキーが左右ともにしっかりとサイズを確保。カーソルキーも独立している。高精度に組み上げたキーボードユニットを高剛性のボディーでしっかり支えており、静寂性と心地よい打鍵感も実現している。

 「デスクで作業しているときは、外部ディスプレーとUSBキーボードを利用していますが、それぐらいキー入力に対してはこだわりがあり、モバイル時にもキー入力が少しでもまともであることを重要視しています」。

↑VAIO S11のキー配列。ShiftキーやEnterキーが小さくなりすぎず、意識することなくキー入力ができることは、作業する上でかなり重要な要素だ。

↑薄型のモバイルPCながら、打鍵感はしっかりしていて、静寂性も高い。このあたりの作りはVAIOのこだわり。

 また堅牢性の面は、ガラス繊維入り強化樹脂をベースに、落下試験や圧力、振動、高温多湿条件下での動作など、さまざまな厳しい品質試験をクリアするべく考えられた設計になっており、ボディーの隅を片手で持っても歪まない剛性の高さと堅牢性を兼ね備えている。重量に関しては約920~940gと1kgを切る。11インチサイズのノートPCには、さらに軽い製品もあるが、「特に合理的な基準というのはありませんが、強いて言えばブランドに対する信頼感でしょうか」(情報技術課談)とのことで、軽いに越したことはないが、総合的に判断しVAIOの信頼感から選択したということだろう。

↑可搬性と耐久性がいいことは、外出先へ持ち出したときの不安を解消してくれる。

 情シスならではのコメントとしては、「SSHなどキー入力とエコーバックがリアルタイムで発生するような通信では、Wi-Fiは不得手なので、システム屋としては有線LANポートがあるのは助かります」(担当者)とのこと。最近のPCは極力薄くするため、そのサイズに収まるインターフェースのみ搭載するPCが増えている中、ビジネスシーンで利用頻度の高い、VGA端子や有線LAN端子が備わっているVAIO S11は、他製品との差別化の1つと言えよう。

↑薄さを確保しながら、日本のビジネスで使われるVGA端子や有線LAN端子を備える。アダプターいらずで使えるのは嬉しい。

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