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超絶な吸引力! ケルヒャーの業務用クリーナーの威力はまさにサイクロン!

2017年05月16日 12時00分更新

お寺でお坊さんが運転!? 大型スイーパー

 業務用機でケルヒャーの得意分野がもう1つある。それがスイーパーだ。床に落ちたゴミを吸引・清掃するスイーパー。もちろん手押し式のラインナップも豊富にそろっているが、紹介したいのは男のロマン! 搭乗式。

ディーゼルエンジン式の大型スイーバー。エグゾーストもいい音してます!

フロント部にダストボックスがあり、油圧で持ち上げて投棄できる

うはーっ! 超カッコイイ! これも運転させてもらったが、3輪の後輪操舵なので幅の割りにチャリンコ並みの回転半径

 ここまでくると、夜中に道路を掃除する道路公団の黄色いロードスイーパーを変わらないかも!? しかし圧倒的に違うのは、操作性の良さだ。実は道路公団のロードスイーパーを運転したことがあるのだが、油圧駆動(走行も油圧モーター)のため、何本ものレバーをたくみに操作しなければならなかった。しかし、ケルヒャーのスイーパーは、操作が簡単! 車を運転するのと変わらないのだ。

コクピット周り。黄色の部分が操作できる部分として統一されているほか、すべてアイコン表示なので万国共通仕様になっている

 しかも大型車はディーゼルエンジン駆動でパワフル。ヘッドライトやウィンカー、テールライトをオプションでつけると、小型特殊として公道も走れる。

 (上記の動画から)中央部分がフィルター部。上部についているゴムを膨らまし、エアーを抜くことで、フィルターを叩き掃除している

 これらのスイーパーでもっとも注目すべきは、走行中にも聞こえる「バン! バン!」という破裂音。これは圧縮したエアーで、風船のようにゴムを膨らまし、一気にエアーを抜くことでフィルターに溜まった粒子状のゴミを落とすという機構だ。これによりフィルターの目詰まりを防ぎ、高い吸引力を維持できるというもの。

リアのエンジンルーム。左上に突き出しているのは、軍用車と同じ高部取り付けエアクリーナー! ホコリを吸わないよう高部にある

エンジンのワキには油圧ジェネレータがある

 主な導入先は、工場や駅、スタジアムやアリーナなどだが、全国の神社仏閣にも引き合いがあるという。それが落ち葉の処理だ!(なるほど!)大きな神社などに朝参拝に行くと、ブロアーで参道の落ち葉を道の脇へ飛ばしている光景を見かける。実はそのあとでスイーパーで一気に落ち葉を吸引掃除するというのだ。

右側のボックスがフィルター。そこから吸引用の配管が出ている。左側は動力のバッテリ。銀色の筒状のものは、フィルター掃除機構に圧縮空気を送るエアコンプレッサ-

下部の吸引ユニット

一回り小さいタイプのスイーパーは電動式なので閉鎖空間や狭い場所もスイスイ走る

 担当さんの話しによれば、わざわざ専門業者を呼ばなくても、お坊さんや神主さんが、例の格好をしてコイツを乗り回しているという。うーむ、ぜひ見てみたい!

車持ちなら感動すら覚えるカーペットリンスクリーナー

 業務用機ながら車乗りならひとつ欲しくなるのがカーペットリンスクリーナー(掃除機)。日本ではまだなじみの薄いカーペットリンスクリーナーだが、車のシートやフロアマットの掃除に最適だ。次の写真を見たら、ASCII読者の半数はケルヒャーの湿式掃除機が欲しくなること請け合い。

業務用クリーナーの数々

 カーペットリンスクリーナーは、簡単に言うと簡易水洗いできる掃除機。あらかじめ洗剤を吹いたり、洗剤を拭きかけながら、ファブリック類を吸引すると、キレイな水ですすぎながら汚れを吸引してくれるというものだ。

廃車置場から拾ってきたようなシート(笑)に、まずは洗剤を吹きかける

30秒ほどしてからクリーナーで吸い込むと、汚れと洗剤とすすぎ用の水を吸ってくれる。新品のようにキレイに!

数回すすぐと完全に汚れが落ちる。これは1回目。吸引している水がかなり茶色

2回目のすすぎは、ほぼ透明な水になった。汚れが完全に落ちた証拠

 おもに中古車のディーラーが使う機器という話しだったが、自分の車はもちろん、会社の汚い事務イスを掃除したくなる。さらにスチームクリーナーとあわせれば、洗剤を使わずに汚れを落とせるので、リビングのソファーやファブリック系に使うと、小さな子どもやペットにも安心だ。

高圧スチーム&カーペットリンスクリーナーの組み合わせは、リビングのソファーやダイニングのイスなどに効果的

 一方カーペットリンスクリーナーに似ているが、こちらは吸引に特化したクリーナー。

 こちらは現場のゴミくずはもちろん、液体までもパワフルに吸い込む「湿両用バキュームクリーナー」と呼ばれるもの。家庭用の一般的な掃除機は、乾いた床しか掃除できない「乾式」だが、ケルヒャーのコイツは、床が濡れていようが乾いていようが、ソコにあるものをすべて吸い込むハングリーな業務用掃除機。とはいえ、液体とゴミをしっかり吸い込み、空気を分離するスグレモノ!

ヘビーデューティーな掃除機で
金属の削りくずもバリバリ吸い込む!

 車乗りが欲しくなるカーペットリンスクリーナー以外にも、ケルヒャーには掃除機がある。ただし、ドラム缶サイズの巨大掃除機。部屋が旋盤で削った金属の切りくずで、安全靴なしでは歩けないというご家庭にピッタリのアイテムだ。

ドラム缶サイズの強力掃除機。金属の切削くずを吸い込む掃除機は多々あるが、どれもホースが切れたり、ダストボックスに穴が開いたりしてしまうという

 ホースのカーブ部分は分厚い金属でできているので、金属性の切りくずを吸い込んでも削れることない。しかも切りくずを直上から吸い込んで、中のステンレス製のフィルターでキャッチする。外側の容器に切りくずが触れないため、何ヵ月か使っても容器に穴が開くなんてこともない。

ステンレス製のフィルターで切削油と切りくずを分離することも可能

 そのまま切削くずを噴出したら、殺傷力のある武器になりそう

 最新式のサイクロンがお好みの場合も、ちゃんとラインナップされているので安心してほしい。超巨大なサイクロンというか遠心分離機でゴミを空気を分け、ゴミを下のステンレス容器に溜めてくれる。こちらは小麦粉などの粉末を処理するのがメインだ。

粉末用サイクロン掃除機(笑)

下から覗くとサイクロン機構が! もうこのサイズだと遠心分離機って感じ

 ダストボックスの劣化が気になる場合は、既存のドラム缶に特殊なフタを付け、外付けの吸引機で吸い取るタイプも用意されている。

これならゴミ一杯のドラムごと破棄できるので便利

その他にも特殊な機材がわんさかで
非常にエキサイティング!

 とにかく多種多様の家庭用・業務用機を一同に集めたフェアなので、見どころ盛りだくさんだった。ほかに注目を浴びていたのは、ドライアイスブラストだ。詳細は「空港関係者も見たことない!? 羽田空港で激レア特殊車両を取材した!」の記事を参照してほしい。

 簡単に説明すると、砂を高圧空気で噴射して、サビや塗装をはがしたり、ガラスを曇らせて模様を描くなどの加工方法がある。ドライアイスブラストは砂の変わりに、鉛筆の芯ほどの細いドライアイスの粒(長さ5mm程度)を使い、同様の加工をする。

 滑走路などでは砂を撒くことができないので、誘導路灯の掃除にドライアイスブラストを利用していた。

ドライアイスの粒を超高速であてて、ヤスリがけのような加工をする。ドライアイスはそのまま気化するので、サンドブラストのように砂が飛び散らない

 また、薬剤を使用せずキレイにワックスを剥がすマシン(店舗用)や、毎度おなじみの丸型のワックスがけをしたり床をブラッシングするマシン。さまざまなオプションであらゆる床をキレイにするツールたちが展示されていた。

床材を傷つけずにワックスだけをこそげ取る特殊ブラシ

こちらはよく見るハンディータイプだが、ハンドル操作ができる

清掃する面積や通路幅、床材などに応じて、さまざまなカスタムパーツを組み合わせられるのがケルヒャー

床材や用途に合わせたブラシもこんなにある

 また、オフィスを簡単に掃除できる、電動モップなどもあり、これは個人でも変える便利グッズじゃん! 的なものも。

電動モップ(笑)。でも笑ってはいられないほどキレイになる。ロボット掃除機に掃除させるぐらいなら、コレを使って自分でサッサとしたほうが便利かも?

家庭用も業務用もケルヒャーセンターへGO!

 使ってみないとわからない、デモを見てみないと使えるかわからない、自分の用途に合っているかわからない! とくに高圧洗浄機やスチームクリーナーは、使ってみないとわからないことが多い。

 今回は家庭用から業務用まで一同に集めた大型イベントだったが、全国各地にあるケルヒャーセンターではいつでもデモが見られる。また、近所のホームセンターなどに出張してイベントを開催している場合がある。

 もしこの記事で気になったものがあれば、これらに出向いてみるといいだろう。

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