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ダイドードリンコにカフェのコーヒーと缶コーヒーの違いをきいた

え?缶コーヒーが意外においしい!知って得するコーヒー事情

2017年05月17日 15時00分更新

文● ナベコ
提供: ダイドードリンコ

ダイドードリンコで“味がわかる”人物に遭遇!

 さて、記者がダイドードリンコ社の中を歩いていると(ダイドードリンコのオフィスは大阪にあるんやで)、英国紳士のような雰囲気の人に出会いました。誠実そうでいかにも仕事ができそうな感じ。

ダイドードリンコでオーラがある人に遭遇しました。

 この人はきっと、コーヒーの味がわかる人に違いない!

ナベコ「あなたはコーヒーの味がわかる人ですか?」

謎の人「コーヒーはとても好きですが、味がわかる、と胸をはって言うのはちょっと……」

ナベコ「どれくらい好きなのですか?」

謎の人「日によっては、1日で数十種を味わうくらいです」

ナベコ「それはものすごいですね! テストさせてもらっていいですか?」

謎の人にダイドードリンコのコーヒー8種をブラインドで飲んでもらって、製品名を当ててもらいました。制限時間は1分間。※記者が試したところ、ブラインドだとすぐに味がわからなくなってしまいました。

 唐突にお願いした飲み比べテストに、快くに応じてくださった謎の人。いい人です。

ご名答! 見事1分間で、製品をすべて当てました。自社製品とはいえ、味覚が確かでないとないとうっかり間違ってしまいます。

 謎の人は、ダイドードリンコの商品開発グル―プのリーダーを務める小西勝彦さん。まさに、コーヒーの味を理解しつくしている方でした。昨年より若い人向けに新ジャンルコーヒーとして押し出している「うまみブレンド」などは特に中心となって推し進めています。

2016年から発売している「うまみブレンド」。コーヒーチェリーを使用した新感覚の味わいです。

 謙虚な受け答えでしたが、実をいうとコーヒーインストラクター1級とコーヒー鑑定士の資格を取得されており、味覚、知識共に厳しい試験をくぐりぬけています。

 小西さんこそ本当に味のわかる人ですね。色々お話きいてましょう!

コーヒーインストラクター1級とコーヒー鑑定士の資格を取得されています。プロ中のプロでした。


【ナベコの発見】ダイドードリンコの小西さんはいい人。

ぶっちゃけ、缶コーヒーってどうよ

ナベコ「缶コーヒーはおいしくない、というイメージがありました。ですが、ちゃんと飲んでみるとコンビニのカウンターコーヒーより、好きなものもありました。そもそも製造方法って、カフェやコンビニのコーヒーと異なるのですか?」

小西さん「イメージで勘違いされている方もいるかもしれませんが、缶コーヒーの製造工程は一般的なコーヒーとほとんど変わりません」

ナベコ「ほんとに?」

小西さん「コーヒーを抽出するには、コーヒーチェリーという実から取れたコーヒーの生豆を焙煎し、配合して粉砕します。その後お湯でドリップして、コーヒーを抽出するという工程になります。ここまでは、缶コーヒーの製造工程も同じです」

ナベコ「けっこうシンプルですね」

小西さん「お店の場合、そのまま淹れたてを提供しますが、缶コーヒーは缶につめるため、抽出したコーヒーにミルクなどを入れて味を調整したり、長期保存できるように殺菌します」

ナベコ「最終工程が違うのですね。殺菌することで風味がスタンドコーヒーとは若干異なるということはないのでしょうか」

小西さん「そうですね。各社、殺菌をしたうえでおいしいコーヒーになるよう工夫している点でもあります」

ナベコ「なるほど! ですが缶コーヒーってもっと科学的な製造方法だと思いこんでいたので、カフェなどのコーヒーと基本的に同じというのは意外でした」


【ナベコの発見】缶コーヒーも基本的な製造工程は普通のコーヒーと同じ。

缶コーヒーに隠されたこだわりとは

ナベコ「缶コーヒーをおいしくつくるポイントはどんなことですか?」

小西さん「いろいろなアプローチがあると思うのですが、ダイドードリンコの一番の強みはブレンド技術です。例えば『世界一のバリスタ監修 コクと香りのブレンドBLACK』では、10種類以上の焙煎(コーヒー)豆をブレンドしています」

ナベコ「ボトル缶タイプの世界一のバリスタ監修シリーズですね」

「世界一のバりスタ監修 コクと香りのブレンドBLACK」。豊かな香りと深いコクが特徴。

小西さん「豆の種類が多いだけではなく、豆の特性に応じて深煎りタイプと浅煎りタイプの2種の抽出を行って、さらに最終的にブレンドする、なんて手間をかけたことをしています」

ナベコ「へえ! 自分で淹れるとしたら2種類のコーヒーマシンで出したものを最後に混ぜる、というイメージでしょうか」

小西さん「面倒でなかなかできないですよね(笑)」

ナベコ「どうしてそんなにたくさんの種類の豆を使用するんですか?」

小西さん「一種類だとその豆の個性が際立ってきてしまいます。ブレンドすることで味の広がりや香りを調整して、出したい味の方向性に近づけることができます」

ナベコ「コーヒー豆で勝負するのではなく、ブレンド技術で勝負する、というイメージでしょうかね?」

小西さん「もちろんコーヒー豆にもこだわっていますよ。高級豆など厳選された豆のみを使用しています。素材本来のおいしさが最大限に活きてくるように、というのを意識しています」

世界中のコーヒー豆から厳選。生産地へ視察にも赴いている。

ちなみに、小西さんは豆の見た目から産地を判断できました! すごい!!

ナベコ「素材本来のおいしさですか。いい響きですね」

小西さん「もうひとつダイドードリンコのこだわりなのですが、香料を使用していません」

ナベコ「確かに、ダイドーさんの缶コーヒーの原材料には“香料”と書かれてないですね。市販されている缶コーヒーってほとんどが香料使われていると思っていたので意外です」

小西さん「コーヒー豆本来の味を目指して、ダイドードリンコでは創業以来ポリシーとして貫いています」

ナベコ「大変なのではないでしょうか」

小西さん「印象的な香りを出すためにも、先ほどお話しした独自のブレンド技術が生かされています。ブレンドのみならず抽出工程や調合などひとつひとつの工程で、素材のおいしさを引き出す工夫をしています」

ナベコ「ブレンドの話に戻ってくるわけですね。よっぽど自信をもってらっしゃるんですね!」

小西さん「コーヒーはブレンドすることでおいしくなりますよ!」


【ナベコの発見】ダイドードリンコの缶コーヒーのポイントは、香料無添加。それとブレンド技術。めっちゃこだわっているらしい。(詳しくはコチラに書かれています!)

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