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Polaris 20ベースの「Radeon RX 580」は果たしてお買い得なのか?

2017年04月18日 22時00分更新

Radeonに最適化されたゲームでも
RX 580に大きな優位性は認められず

 最後にRadeonに対する最適化度が進んでいるDX12タイトルとして「Ashes of the Singularity」でもテストしよう。画質は“Extreme”に設定し、“GPU Focused”テストを実施した。

「Ashes of the Singularity」1920×1080ドット時のフレームレート better→

「Ashes of the Singularity」2560×1440ドット時のフレームレート better→

「Ashes of the Singularity」3840×2160ドット時のフレームレート better→

 グラフ内の“Normal/Medium/Heavy Batch”は、処理負荷の軽いシーンから重いシーン、という意味だが、For Honorと同じくGTX 1060のやや下、クロックが上がった分の性能は認められるという結果になった。

クロック改訂版。それ以上でもそれ以下でもない

 以上ざっくりとRX 580をレビューしてきたが、AMDの言う通りこれはRX 480のリフレッシュ版である。設計的な新規性はないのでRX 480を持っていた人が飛びつくような製品ではない。今すぐコスパの良いミドルクラスGPUが欲しければ、在庫処分価格のRX 400シリーズを確保した方がずっと幸せになれるだろう。

RX 480の初値は約3万円だったのに対し、RX 580の初値は3万5000円前後とみられる。ご祝儀価格期間が終わればコスパの良いミドルクラスGPUとして活躍できそうな気もするが、果たしてどうなるであろうか?

 こうなると気になるのはAMDの切り札“Vega”だ。今日の静けさは来たるべきVegaリリース日に向けた“タメ”の時間だと思いたいところだ。

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