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超希少の“かづの牛”

赤身肉うまし!幻のソーセージでビールを無限に飲む

2017年01月25日 18時58分更新

 珍しい“かづの牛”のソーセージを食べてきました。赤身がうまい牛なので、噛めば噛むほどうまみが口の中に広がります。ビールが無限に止まらない! 「最近胃が弱ってきた……」なんて人、サシが入ったこってりした味わいの肉料理に飽きてきた人にオススメ。

年間50頭しか出荷されないブランド牛

 かづの牛。漢字は“鹿角牛”と書きます。秋田県鹿角市で育てられているブランド牛で、松坂牛、神戸牛などが“黒毛和種”であるのに対して“日本単角種”という日本固有の種類。山で放牧して飼育し、人工交配もしていないため生産量が限られており、出荷数は全国でわずか年間50頭程度しかありません。

もともと物資の運搬などで活躍していた“南部牛”がルーツ。

 地元秋田でこそ多少は流通していますが、都内で食べられるのは“幻”に等しいほど。そんなかづの牛のソーセージがすこぶる美味ということで、肉好き記者が食べてきました。

麻布の肉バルCICCIO(チッチョ)

 「麻布肉バル CICCIO(チッチョ)」は都内で珍しくかづの牛を扱うお店。黒毛和牛や熟成肉の料理も売りなので、肉好きならば好みの種類を攻めていけます。

 人気メニューのひとつが、このかづの牛を100%使用した「短角牛ソーセージ」(税別780円)。

「短角牛ソーセージ」は通常2本。(税別780円)

 牛のソーセージ自体、豚と比べて日本では珍しい。加えて、貴重なかづの牛を使ったソーセージはCICCIOオリジナル。

ソーセージとパティなどの盛り合わせを特別に試食させてもらいました。

 気になるソーセージは太くておいしそうですが、やや黒ずんだ色。牛を100%使用して着色などをしていないので、自然な色なのですね。

 実食して、納得。これは、うまぁい!

 ガブッとかぶりつくと初めに飛び込んでくる味は控えめ。ですが、噛めば噛むほどクリーミーな肉の旨さが広がります。

うまぁい!

 味わいが深く、余韻が残るので、ひとくち噛んでビールが3口くらい進むほど。噛めば噛むほどうまい。噛めば噛むほど、まじめに、ウマイ。

ソーセージひとくち噛んでビールが3クチくらい進む。

 かづの牛は松坂牛や神戸牛といった黒毛和種と違い、赤身のおいしさが特徴。松坂牛などは、いわゆる“サシ”といわれる脂が乗った肉質が美味と言われますが、かづの牛は放牧されて自然のまま育つため、筋肉も健康的につき脂も少ない。黒毛和種とは別ジャンルのおいしさなのですね。

 ソーセージの味も、脂がすっきりしていて、私がこれまで食べたことある中でも特別な味わいでした。

 おいしいソーセージを食べたい、けど胃があまり強いわけではない、脂っぽくなくて落ち着いて食べられるソーセージが良い、という人にオススメです。通販もあるといいのにな、と思いました現状ないようなのでCICCIOに行くしかない。

珍しい…ですが値段がごっつい高いわけではない

 CICCIOではソーセージの他に、かづの牛の「三角バラ肉 赤ワインの角煮」も人気。ボリュームたっぷりで1280円(税別)。1000円を超えはしますが、ブランド牛の料理と考えるとそう高くはありません。

かづの牛の「三角バラ肉 赤ワインの角煮」(税別1280円)もオススメ。トロットロで食べても食べてもおいしい。ご飯にも合いそう。

 かづの牛は、珍しいですが、日本ではサシが乗った和牛が高く評価されているので、販売価格がそこまで高い、というわけではないのですね。生産者にとっては課題があるのだろうと思いつつ、肉好きにとっては良質な肉料理の値が張らないのはうれしいところ。

 赤ワインの角煮は、言葉にしがたくおいしかったです。

おいしくて感動。たぶん日本人だったら舌鼓を打たない人はいない。

 トロットロ、柔らか、味は濃くて旨みが強い、ですが脂が優しい。

 三角バラはかづの牛の中でもジューシーな部位。赤ワインでうまみが引き出されることで、ほっぺたが落ちるような味わいに仕上がっていました。日本ならではの牛だから日本人の舌にも合っているような。赤ワインに合わせるのもいいですが、無性にご飯が食べたくなりました。

ソーセージ+ビール飲み放題が3000円

 さてさて、ソーセージの話に戻ります。ソーセージの話に戻ります。普通にCICCIOに行ってオーダーしてもいいのですが、クラウドファンディングでは、ソーセージ2本にビール飲み放題、ザワーグラフト食べ放題が付いたセットが3000円(税別)で販売されています。「キッチンスターター」で実行中のプロジェクトのリターンです。

クラウドファンディングでは、飲み放題とのセットも。

 制限時間は90分。「サントリー マスターズドリーム」が680円(税別)で、通常は入店チャージがあるので、3杯以上飲むのであればお得。

 プロジェクトの趣旨は、ソーセージに限らずかづの牛の魅力を都内の人にも広めたいというもの。

 前菜・メインディッシュ(2種)・デザートまでそろえた1万円のフルコースなど。一番高額なものでは、20万円で「1年間かづの牛ステーキ食べ放題」というリターンもあります。

「かづの牛に合わせてつくった」というガーリックライスも、フルコースでは提供されます。

ハッキリ言ってこのガーリックライスもめちゃくちゃ美味。「お酒は飲まないので肉はご飯に合わせて食べるのが一番好き」というオーナーが、こだわり抜いてつくった自信作だそう。

 クラウドファンディングを利用すると通常に注文するよりお得。プロジェクトでしか出ない料理もあるので、珍しいかづの牛のことを徹底的に知りたい、楽しみたい、という人は要チェックですよ。

CICCIOに行けばかづの牛が食べられますよ。クラウドファンディングだとオトクなコースも。

麻布肉バル CICCIO (チッチョ)
住所:東京都港区麻布十番2-8-10 パティオ麻布十番 2F
営業時間:ランチ 11時30分~15時/カフェ 15時~17時/ディナー 17時~23時
定休日:日曜

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ナベコ

寅年生まれ、肉食女子。特技は酒癖が悪いことで、のび太君同様どこでも寝られる。30歳になったので写経を体験したい。Facebookやってます!

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