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VRで宇宙を感じる! 宇宙と地球を背景に、紙飛行機と紙吹雪舞う映像を撮影!

VRとスペースバルーンを組み合わせた映像体験のクラウドファンディングがスタート!

2017年01月10日 13時01分更新

 名古屋大学公認学生団体で宇宙開発技術の習得、宇宙教育活動に力を入れている宇宙開発チームの「NAFT」は、スペースバルーンを高度30kmの世界を撮影し、それをVRを使って提供する活動のクラウドファンディングをスタートした。

 スペースバルーンとは、気象観測用の頑丈な風船で、高度30kmの成層圏まで浮上することができる。このスペースバルーンにつるしたカメラからは、宇宙から見たような幻想的な映像が撮影できる。

高度30kmの成層圏、まさに地球と宇宙の狭間の空間を体験できる

 この吊すカメラを360度カメラにして、360度映像を撮影し、VRゴーグルなどを使用して見ることで、まるで宇宙遊泳しているかのような体験が可能だ。

 実際、2014年からNAFTは360度映像の撮影に挑んでおり、下の動画は4回目の実験のものとなる。

 しかし現時点では、映像が荒い点が目立ち、まるで宇宙にいると錯覚するほどの没入感を得るまでには至っていない。

 今回のクラウドファンディングでは、映像のさらなる高画質化と、美しさの追求を目指して、カメラの数の2倍にした実機の開発・撮影に必要な資金を調達するためにスタートしたとのことだ。

 このクラウドファンディングの資金を元に撮影される映像では、カメラを搭載したスペースバルーンの機体のサイドに複数のミニ風船をつけ、その中に紙吹雪と紙飛行機を搭載。高度30kmに到達するころには気圧の影響でこのミニ風船が破裂するため、広大な美しく輝く地球と宇宙を背景に、カラフルな紙吹雪がひらひらと舞い、紙飛行機がすーっと宇宙を飛んでいるかのように飛行するとのこと。

紙吹雪と紙飛行機が地球と宇宙の狭間を舞う

この活動を通じて作成されたコンテンツは、YoutubeやNAFTのホームページで公開する予定。また、ワークショップなどの教育活動にも使用する。

 今回の資金調達が成功して、購入された360度カメラは、今回の実験以外にも、独自のVR×宇宙のコンテンツ作成への挑戦に利用されるとのことだ。

 リターンには、段ボール製VRゴーグルのハコスコ(小さな子供でも使用可能なハコスコ タタミ1眼)や、壁紙、ポストカードなど。1万円以上支援した場合はそれらに加えて4K動画フルバージョンがついてくる。

 そのほかのリターンの詳細やプロジェクトのスケジュール、資金と使い道など、詳細は下記の関連サイトに記載されている本クラウドファンディングのプロジェクトサイトを参照していただきたい。

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